永瀬正敏×陸夏「ホテルアイリス」予告解禁、原作者・小川洋子も称賛
2022年1月20日 10:00
映画ナタリー編集部
永瀬正敏と陸夏(ルシア)がダブル主演を務めた日台合作「ホテルアイリス」の予告編がYouTubeで解禁。あわせてキャスト、スタッフ、原作者のコメントが到着した。
小川洋子の同名小説を「黒四角」の奥原浩志が実写映画化した本作。寂れた海沿いのリゾート地を舞台に、謎めいた男性と心に闇を抱えた若い娘が、2人だけの禁断の世界にのめり込んでいくさまが描かれる。永瀬がミステリアスなロシア文学の翻訳家、台湾出身の陸夏が日本人の母親が経営するホテル・アイリスを手伝うマリを演じた。
永瀬は「小川洋子さんの深い原作の下、台湾・日本の共演者、スタッフの皆さんと過ごした金門島での日々は、今思えば原作に漂う夢の様な、現実の様な、幻想の様な、得難い日々だったと思います」と回想。小川は「すべては生と死の間を漂う波にさらわれ、引き返せない彼方へと消え去ってゆく。そのはかなさが、残酷なほど深く胸に刻まれる」と映画を称賛した。
そのほか陸夏、マリの母親役の菜葉菜、甥役の寛一郎、売店の男を演じたリー・カンションによるコメントも下記に掲載。奥原をはじめ、美術を担った金勝浩一、音楽を手がけたスワペック・コバレフスキもコメントしている。
「ホテルアイリス」は2月18日より東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほかで公開。
※動画は現在非公開です。
永瀬正敏 コメント
様々な想いが芽生えた撮影でした。
またご一緒出来た、台湾の優れた映画人とのコラボレーションは、あらためて様々な“情”を感じる素晴らしいものでした。小川洋子さんの深い原作の下、台湾・日本の共演者、スタッフの皆さんと過ごした金門島での日々は、今思えば原作に漂う夢の様な、現実の様な、幻想の様な、得難い日々だったと思います。
ご覧いただいた皆さんに、作品に込められた沢山の“情”が、どうか届きますように。
陸夏 コメント
日本の皆さん、こんにちは。
私は陸夏(ルシア)です。
私がヒロインを演じた「ホテルアイリス」が、まもなく全国の劇場で公開されます。
ぜひ劇場にお越しいただき、スクリーンでご覧ください。
待ってます!
菜葉菜 コメント
異国の孤島での撮影はとても刺激的だった。台湾の名優との触れ合いも、海外スタッフと初めて組む現場にも心が躍り、毎日がサプライズの連続だった。無国籍な世界観で繰り広げられる崇高なラブファンタジー。ハロウィン仮装のような菜葉菜もほんの少し楽しんでください。
寛一郎 コメント
この映画は3年前に台湾の金門島と言う素晴らしい、日本とはまた違った空気感が漂うロケーションで撮影しました。小川洋子さん原作の「ホテルアイリス」は、登場する一つ一つが良く表現されており一瞬で小説の中に入り込める力を持っていました。そして奥原浩志監督、台湾スタッフと素晴らしい時間を共有しながらこの映画に挑んだことを覚えています。主演のルシアさんは日本語のセリフも多く苦しい中、いつもスタッフさんや僕達を笑顔にしてくれました。彼女が萌芽していく瞬間がこの映画を通して観れると思います。
リー・カンション コメント
皆さん、こんにちは。リー・カンションです。
「ホテルアイリス」の日本公開をとても嬉しく思っています。
この映画は台湾の金門島で撮影しました。参加できてとても光栄でした。
この映画の中で私はあの世からの使者を演じました。
あの世とこの世を往き来する船頭の役です。
コロナの影響で日本に行けず、プロモーションにご協力することが出来ません。
この映画の成功を祈っています。
どうか映画館に足をお運びください。映画館では感染予防をお忘れなく。
このコロナ禍が早く収束しますように。ありがとうございます。
奥原浩志 コメント
2018年12月に撮影をしました。今思えば夢の中にいるような日々でした。それからいろいろありました。ようやく完成し、皆様に観ていただけることを心から嬉しく思うと同時に、誇りにも思います。ここまで私を支えていただいたすべての方々に感謝します。この作品が皆様の心に残るものであることを願ってやみません。
金勝浩一 コメント
「ホテルアイリス」公開おめでとうございます。
撮影は台湾の金門縣で撮影しました。
土地の空気感が映画に奥行きを与えていただきました。
スワペック・コバレフスキ コメント
今回の公開はおめでとうございます。様々なことを考えさせられる深いテーマで、素晴らしい作品だと思います。たくさんのお客さんにご覧いただけたら良いですね。
(c)長谷工作室