畑はたけ芽め育いくが“最後さいごの晩餐ばんさん”を求もとめて船ふねヶ山さん哲あきらのもとへ、「森もりの中なかのレストラン」予告よこく

船ふねヶ山さん哲あきらと畑はたけ芽め育いくの共演きょうえん作さく「森もりの中なかのレストラン」の予告編よこくへんがYouTubeで解禁かいきんされた。

本ほん作さくは人里ひとざと離はなれた森もりの奥おくにあるレストランを舞台ぶたいした物語ものがたり。そのレストランはフレンチの名店めいてんで腕うでを磨みがいたシェフ・京一きょういちの料理りょうりが評判ひょうばんだったが、森もりで命いのちを絶たとうとする者ものが“最後さいごの晩餐ばんさん”を求もとめてやって来くるという噂うわさがあった。そしてある日ひ、紗しゃ耶という少女しょうじょが森もりへ足あしを踏ふみ入いれる。悲かなしい過去かこを持もつシェフ・京一きょういちに船ふねヶ山さん、絶望ぜつぼうを抱かかえる少女しょうじょ・沙耶さやに畑はたけ、京一きょういちにレストランを任まかせた猟師りょうし・欣二きんじに小宮こみや孝泰たかやすが扮ふんするほか、森永もりなが悠ゆう希のぞみ、染谷そめや俊之としゆき、奥菜おきな恵めぐみ、佐伯さえき日菜子ひなこ、谷田たにだ歩あゆみがキャストに名なを連つらねる。監督かんとくは泉原いずみはら航こう一いちが務つとめた。

予告編よこくへんでは京一きょういちの悲かなしい過去かこ、「地獄じごくはもうたくさん」とつぶやき森もりへ向むかう紗しゃ耶の後うしろ姿すがた、「また1人ひとり逝いっちまったよ」と嘆なげく欣二きんじの横顔よこがおなどが映うつし出だされる。小宮こみや、森永もりなが、染谷そめや、奥菜おきな、佐伯さえき、谷田たにだからはコメントが到着とうちゃくした。

「森もりの中なかのレストラン」は11月19日にちより東京とうきょう・K's Cinemaほか全国ぜんこくで順次じゅんじ公開こうかいされる。

小宮こみや孝泰たかやす コメント

鉄砲てっぽうなんか持もったこともなく、薪割まきわり経験けいけんさえない私わたしが猟師りょうしの役やくをやらせてもらった。鹿しか肉にくの解体かいたい場面ばめん、罠わなにかかって殺ころせ処分しょぶんされたばかりの生なま温あたたかい鹿しかの背中せなかに大おおきなナイフを差さし込こんだ時とき、思おもいのほか柔やわらかな肉にくの感触かんしょくが私わたしの心しんを総毛立そうけだたせた。私わたしもまたこの鹿しかの命いのちを奪うばったのだという気きがした。
この映画えいがでは大事だいじなものを喪うしなって自分じぶんの命いのちを奪うばおうとする人間にんげんたちに焦点しょうてんが当あたる。翻ひるがえって食しょくとは生いきることの証あかしだ。生いき物ものの命いのちを奪うばってさえ人間にんげんは生いきる。さあ、彼かれらにとって食しょくは何なにをもたらすのかを考かんがえさせられる物語ものがたりが生うまれたなと思おもう。もちろん私わたしは生いきる方ほうを選えらびたい。

谷田たにだ歩あゆみ コメント

自分じぶんが演えんじさせて貰もらったのは、モンスターの様ような父親ちちおや。
あり得えない父親ちちおや、あり得えない家族かぞく、けれど、自分じぶんの周まわりでは起おこっていないと
思おもっているだけで、日々ひびニュースで流ながれる虐待ぎゃくたい死しした子供こども達たち、
家庭かてい内ない暴力ぼうりょくにより亡なくなる人達ひとたち、自殺じさつする人ひと。
もしかしたら毎日まいにち会あう人達ひとたちの中なかにもそういう人ひとがいるのかも知しれない。
そういうリアリズムを持もって観みていただけたらと思おもいます。
そして、こんな時代じだいに今いま、自分じぶんに何なにが出来できるのか、
フトした時ときに考かんがえて貰もらえる作品さくひんになっていたら幸さいわいです。

佐伯さえき日菜子ひなこ コメント

少すこし勇気ゆうきのいる役やくでした。
でも、穏おだやかで優やさしい現場げんばや完成かんせいした映像えいぞうに背中せなかを押おされるようにまた一ひとつ参加さんかして良よかった作品さくひんが増ふえました。ありがたいです。
この映画えいがが「明日あしたなんて来こなければいい。」
「あーもう全部ぜんぶ消きえてしまえばいい。」そう思おもった誰だれかの心しんを、一いち匙さじのスープのように温あたためることが出来できればとても嬉うれしく思おもいます。

奥菜おきな恵めぐみ コメント

幸しあわせな家族かぞくを突如とつじょ襲おそった愛あいする娘むすめの死し。今回こんかい、私わたしはその娘むすめの母親ははおや役やくとして携たずさわらせていただきましたが、心しんが押おし潰つぶされてしまいそうになるほど、重おもく苦くるしい時間じかんでした。あまりにも不条理ふじょうりな現実げんじつにやり切きれない思おもいを抱かかえながらも、亡なくした娘むすめのためにも前まえを向むいて生いきていくという強つよい意志いしや覚悟かくごが必要ひつような役やくでした。いざ本番ほんばんになると、根底こんていに眠ねむっていたそれまでの複雑ふくざつな思おもいまで予測よそくなく溢あふれてきてしまう場面ばめんもあり、役やくを通とおして命いのちの重おもみや誰だれかの力ちからになるということを改あらためて考かんがえさせられる作品さくひんとなりました。

森永もりなが悠ゆう希まれ コメント

コロナウィルスの影響えいきょうで、人ひとと人ひととの繋つながりがより希薄きはくになってしまって、普段ふだん以上いじょうに深刻しんこくに、生いきづらさや孤独こどく感かんを感かんじる方ほうが沢山たくさんいらっしゃると思おもいます。
そんな中なかで、ゆっくりと考かんがえる時間じかんをくれるような作品さくひんだと思おもっています。
観みてくださった方々かたがたが、観み終おわった後のちに、観みる前まえよりも少すこしでも気持きもちが楽らくになっていたら幸さいわいでございます。

染谷そめや俊之としゆき コメント

海うみ斗と役やくを演えんじさせて頂いただきました染谷そめや俊之としゆきです。
本当ほんとうに森もりの中なかで撮影さつえいさせて頂いただき、都会とかいの喧騒けんそうを忘わすれて、非ひ日常にちじょうを味あじわう事ことができました。
生いきていく上うえで、人ひとそれぞれの悩なやみを抱かかえていたり悲かなしい出来事できごとがあったり、
感かんじる度合どあいも人ひとそれぞれで、その痛いたみは本人ほんにんにしか分わからないもの。
誰だれにも言いえない傷きずを癒いやしてくれる、こんな森もりの中なかのレストランが本当ほんとうにあったらいいなと思おもいました。劇場げきじょうでぜひご覧らんください。