「MALICE」林遣都のアクションを佐藤隆太が絶賛、YUは「鳥肌立ちました」
2023年9月13日 18:20
24 映画ナタリー編集部
U-NEXT制作のドラマ「MALICE」の第1話先行試写会と舞台挨拶が本日9月13日に東京・秋葉原UDXシアターで行われ、キャストの林遣都、高梨臨、佐藤隆太、YU、プロデューサーの森安彩、脚本を手がけた山岡潤平が参加した。
本作は、とある大学の事務局長が殺害された事件の裏に潜む“MALICE(悪意や恨み)”を、異なる3つの視点から描くサスペンス。林が信念を持って捜査に当たる刑事・星野尚人、高梨が被害者と不倫関係にあったことから容疑者に仕立てられた大学講師・谷村夏帆、佐藤が離婚調停中の週刊誌記者・丸山奏太を演じた。
上映前に登壇した森安は、製作のきっかけについて「毎日ニュースを見るたびに、その(事件の)背景にいる人ってすごくたくさんいて、ニュースでは流れない心情や本音が隠れているんだろうなと想像するところからこの企画を考え始めました」と述懐し、「一番描きたかったのは、登場人物がいかに普通の人間かというところ。プライベートはあるけれど、仕事のときには使命感や正義のために奔走しないといけないという、日常の中に潜んでいる葛藤がたくさん詰まったドラマです」と語る。山岡は「CMが入らない分、全編を通す鈍い痛みや緊張感を意識して作れたのがよかったかなと思います」と伝えた。
上映が終わり会場に拍手が起こる中、トリプル主演を務めた林、高梨、佐藤が登場。林は「2話、3話ともっと面白くなっていきます!」と自信を見せる。続けて「自分以外のシーンは現場でなかなか見る機会がなかった。臨さんとのパートは重いシーンが続くんですけど、3話の隆太さんの回を観たらめちゃくちゃ面白くて、『こんなふうになっていたんだ!』と驚きました」と話すと、佐藤は「僕も真剣に事件を追いましたよ! なんか急にどコメディになるみたいに……」と不満を漏らしつつ、「自分以外がメインの回も面白くて、3人が自分に与えられた責任をまっとうしてバトンをつなぐことができたんじゃないかな、と思いました」と声を張る。高梨は「撮影自体は楽しかったんですけど、役柄に関してすごく悩んで苦しみながら撮影していた。隆太さんと遣都くんのポップな絡みを見て『こういうのもやりたかったな』と思いました」と笑顔で伝えた。
イベント中盤からは、星野の後輩刑事・松岡哲也に扮したYUも登壇した。初めての刑事役だったという彼は「事件を明確に伝えないといけない長いセリフが難しくて大変でしたね」と撮影時を回想。共演シーンの多かった林について「現場では星野さんにしか見えなくて鳥肌が立ちましたし、毎日勉強させていただきました」と述べると、林は「ありがとうございます」と恐縮していた。また、見どころを問われた佐藤は「遣都くんのアクションシーン。めちゃんこかっこいいんです!」とアピール。林は「思ってたより激しかったですよね。20代前半はたくさんありましたが、アクションは今回が久々でした」と明かした。
共演者に向けて質問をするコーナーでは、YUが「今回の役を演じるにあたり一番苦労したことは何ですか?」と投げかけた。高梨は「常にイライラしていて、いろいろなことを考えている複雑な役だったので、家に帰ってからもイライラしちゃって。リセットするのがすごく大変でした」と回答。佐藤は「丸山はいろんな角度から(取材)相手をつついて駆け引きをするので、なかなかトリッキーなセリフもありました。僕の日常からは縁遠い言葉だったので、嘘っぽくなく、でも相手をいい具合にイラッとさせるさじ加減を気にしながらやりました」と振り返った。林は「星野にとって家族の過去の出来事は役作りのうえで重要になってくるんですが、(家族でのシーンは)撮影日数が2日しかなかった。そんな中、(弟・敬太を演じた)一ノ瀬(颯)くんが初日からすごく気持ちが入っていて。苦労するだろうなと思っていたところを助けてもらいました」と感謝の意を表した。
最後に林は「いろんな人が抱えている疑問や恐怖心を色濃く描くことによって、もっといい世の中にするためにどんなことを心掛ければいいのか、といったことを問いかける作品の願いが届けばいいなと思います」と口にし、イベントの幕を引いた。
全8話の「MALICE」は9月14日にU-NEXTで独占見放題配信がスタート。毎週木曜19時から1話ずつ配信される。監督は村上正典、菊川誠、本間美由紀が務め、脚本は山岡と武井彩が担当した。
(c)U-NEXT・共同テレビ
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