ピーター・ウィアー監督かんとく作さく「ピクニック at ハンギング・ロック」4Kレストア版ばんが5月公開こうかい

「いまを生いきる」「刑事けいじジョン・ブック／目撃もくげき者しゃ」で知しられるオーストラリアの映画えいが監督かんとくピーター・ウィアーが1975年ねんに発表はっぴょうした「ピクニック at ハンギング・ロック」の4Kレストア版ばんが5月3日にちに公開こうかい決定けってい。あわせてポスタービジュアルと予告編よこくへんが解禁かいきんされた。

本ほん作さくでは1900年ねん2月がつ14日にちの聖せいバレンタインデーの日ひ、岩山いわやまハンギング・ロックにピクニックへ出でかけた寄宿きしゅく制せい女子じょし学校がっこうアップルヤード・カレッジの生徒せいとや教師きょうしたちに起おこる不思議ふしぎな現象げんしょうが描えがかれる。出演しゅつえんはレイチェル・ロバーツ、アン・ルイーズ・ランバート、ドミニク・ガード、ヘレン・モースら。ソフィア・コッポラの監督かんとく作さく「ヴァージン・スーサイズ」に影響えいきょうを与あたえたほか、ラフ・シモンズやリー・アレキサンダー・マックイーンなどファッション界かいの著名ちょめい人じんも本ほん作さくをインスピレーション源げんとしている。

このたび公開こうかいされる4Kレストア版ばんは、上映じょうえい尺じゃくが116分ふんであった日本にっぽん公開こうかい時じのオリジナル版ばんからウィアーによって再さい編集へんしゅうされた公式こうしき版ばんとされる107分ぶんのディレクターズカット。ポスタービジュアルには純白じゅんぱくのドレスに身みを包つつみピクニックを楽たのしむ少女しょうじょたちに「ある晴はれたバレンタインの日ひに、彼女かのじょたちは姿すがたを消けした──」とコピーが添そえられた。予告編よこくへんには映画えいが監督かんとくレナ・ダナムの「本当ほんとうに魔法まほうみたいな映画えいが。」、俳優はいゆうクロエ・セヴィニーの「私わたしの心しんにいつまでも残のこってる。」というコメントも。

コラムニストの山崎やまざきまどかも「美うつくしい少女しょうじょたちの失踪しっそうとともに、完璧かんぺきな世界せかいに亀裂きれつが走はしる。コルセットのように西洋せいよう的てきな文化ぶんかで締しめつけても、オーストラリアの自然しぜんは野生やせいで対抗たいこうし、彼かれらの大事だいじなものを奪うばい去さっていく。靴くつを脱ぬいだ少女しょうじょたちは素足すあしでどこに行いったのか。抑圧よくあつからの解放かいほう、逸脱いつだつ、叛逆はんぎゃく、官能かんのう、自由じゆうの気配けはい。危険きけんで耽美たんび的てきな物語ものがたりの向むこう側がわに、今いまの私わたしたちは何なにを読よみ取とるだろうか」とコメントを寄よせた。

JAIHOが提供ていきょう、グッチーズ・フリースクールが配給はいきゅうする「ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版ばん」は東京とうきょうのBunkamuraル・シネマ 渋谷しぶや宮下みやげほか全国ぜんこくで順次じゅんじロードショー。

映画えいが「ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版ばん」予告編よこくへん