稲垣吾郎主演「No.9」4度目の上演、演出の白井晃「継続して上演する運命にある作品」
2024年10月1日 10:00
12 ステージナタリー編集部
稲垣吾郎が主演を務める「No.9 ー不滅の旋律ー」が、12月から来年2月にかけて東京・福岡・大阪・静岡で上演される。
中島かずきが脚本、白井晃が演出を手がけ、三宅純が音楽監督を務める「No.9 ー不滅の旋律ー」は、ドイツの音楽家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの人生を描いた作品。2015年に初演、その後、2018年、2020年に上演され、今回が4度目の上演となる。
初演からルートヴィヒ役を務める稲垣は、今回の公演中に100ステージを達成予定。2018年公演からルートヴィヒの秘書マリア・シュタイン役を務める剛力彩芽が続投するほか、片桐仁、南沢奈央、崎山つばさ、中尾暢樹、岡田義徳、深水元基、松田佳央理、小川ゲン、宮部大駿、正垣湊都、村山董絃、奥貫薫、羽場裕一、長谷川初範がキャストに名を連ねた。また、ピアニストの末永匡と梅田智也、20名の声楽家が参加する。
上演に際し、白井は「憑依という言葉を思い浮かべるほどに、稲垣さんはベートーヴェンの魂に肉薄し、冒険の先頭に立ち続けてくれました。この作品は、継続して上演する運命にあると思っています。今回の上演は、まだ通過点。この通過点を皆さんに見守っていただきたいと、心から願っております」とコメント。稲垣は「4度目の上演となる今回も、ご一緒するキャストの方々と新たな『No.9』を作り上げていきたいと思っています」と意気込みを語った。
公演は12月21日から31日まで東京・東京国際フォーラム ホールC、来年1月11・12日に福岡・久留米シティプラザ、18日から20日まで大阪・オリックス劇場、2月1・2日に静岡・アクトシティ浜松 大ホールで行われる。東京・福岡・静岡公演分のチケット販売は11月16日10:00、大阪公演分は12月21日10:00にスタート。
白井晃コメント
「No.9」の4度目の上演で、こうしてまた、皆さんとお会いできることを素直に嬉しく思っています。演劇作品というのは、常にコンテンポラリーなものであり、その折々の時勢によって作品の持つ意味も、受け取り方も変わるものです。ですが、この作品が、これだけ長い時間に渡り上演されるのは、作品の中で描かれている世界が、時間を超えてわたしたちに感動を与えてくれるからだと思います。世紀を超えた天才ベートーヴェンが残した楽曲の持つ力は計り知れません。その楽曲に宿った魂に迫るための冒険をわたしたちはこれまでも繰り返してきました。もちろん、この冒険の中心に常に存在したのは、稲垣吾郎という稀有の才能に他なりません。憑依という言葉を思い浮かべるほどに、稲垣さんはベートーヴェンの魂に肉薄し、冒険の先頭に立ち続けてくれました。この作品は、継続して上演する運命にあると思っています。今回の上演は、まだ通過点。この通過点を皆さんに見守っていただきたいと、心から願っております。
稲垣吾郎コメント
ベートーヴェンを演じていると、ふと自分と重なるような瞬間があり、もう一人の自分といるような感覚に陥ることがあります。回を重ねてもなお、掴みきれないところもまだまだあって、常にベートーヴェン像を追い求めている気がします。
4度目の上演となる今回も、ご一緒するキャストの方々と新たな「No.9」を作り上げていきたいと思っています。
そして、緊張感のある序盤から「歓喜の歌」が響く終盤まで、お客様と一体となってベートーヴェンという人物を動かし、物語を紡いでいくことを楽しみにしています。
あんどさん @andhyphen