日本にっぽん軍ぐんの山西さんせい省しょう残留ざんりゅう問題もんだいに切きり込こんだドキュメンタリー「蟻ありの兵隊へいたい」アンコール上映じょうえい

映画えいが「蟻ありの兵隊へいたい」が、東京とうきょうのシアター・イメージフォーラムにて8月がつ3日にちから16日にちまでアンコール上映じょうえいされる。

本ほん作さくは“戦後せんごも戦たたかった日本にっぽん兵へい”奥村おくむら和一かずいちが「日本にっぽん軍ぐん山西さんせい省しょう残留ざんりゅう問題もんだい」の真相しんそうを解明かいめいしようと孤軍こぐん奮闘ふんとうする姿すがたを追おったドキュメンタリー。かつて奥村おくむらが所属しょぞくした部隊ぶたいは第だい2次じ世界せかい大戦たいせん後ごも中国ちゅうごくに残留ざんりゅうし、内戦ないせんを戦たたかった。しかし長ながい抑留よくりゅう生活せいかつを経へて帰国きこくした彼かれらを待まっていたのは“逃亡とうぼう兵へい”というそしり。日本にっぽん政府せいふは、兵士へいしたちが志願しがんして勝手かってに戦争せんそうを続つづけたと見みなしたのだ。「自分じぶんたちは、なぜ残留ざんりゅうさせられたのか？」真実しんじつを明あきらかにするため中国ちゅうごくに向むかった奥村おくむらの中なかで、もう1つの記憶きおくがよみがえる。昭和しょうわ20年ねん、奥村おくむらは“初年しょねん兵へい教育きょういく”の名なのもとに罪つみのない中国人ちゅうごくじんを刺殺しさつするよう命めいじられていた。やがて奥村おくむらの執念しゅうねんは、驚おどろくべき残留ざんりゅうの真相しんそうと戦争せんそうの実態じったいを暴あばいていく。

監督かんとくの池谷いけがや薫かおるは近年きんねん、本ほん作さくを大学だいがくの授業じゅぎょうで活用かつようする取とり組くみを実施じっし。大阪大学おおさかだいがく、神戸大学こうべだいがく、琉球大学りゅうきゅうだいがく、立教大学りっきょうだいがく、國學院大學こくがくいんだいがくなど各地かくちで上映じょうえいを行おこない、講義こうぎのほか学生がくせいたちとの意見いけん交換こうかんも行おこなってきた。このたび行おこなわれるアンコール上映じょうえいは、奥村おくむらの生誕せいたん100年ねんを記念きねんして行おこなわれるもの。期間きかん中ちゅうは連日れんじつ11時じより上映じょうえいされ、初日しょにちの8月がつ3日にちは池谷いけがやによる舞台ぶたい挨拶あいさつも実施じっし予定よていだ。

映画えいが「蟻ありの兵隊へいたい」予告編よこくへん

映画えいが「蟻ありの兵隊へいたい」アンコール上映じょうえい

2024年ねん8月がつ3日にち（土ど）～16日にち（金かね） 東京とうきょう都と シアター・イメージフォーラム 連日れんじつ11:00～
料金りょうきん：一般いっぱん 1500円えん / 学生がくせい・シニア 1300円えん / 会員かいいん1200円えん