土岐麻子による直筆のMAMAMOOイメージイラスト。

土岐とき麻子あさこの「大人おとなぬま」 ~わたしたちがハマるK-POP~ Vol.2 [バックナンバー]

MAMAMOOからまなぶ、かたかま

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アーティスト土岐とき麻子あさこ中心ちゅうしんとなり、さまざまな角度かくどからK-POPの魅力みりょくげていくこの連載れんさいだい2かい土岐とき自身じしんがペンをり、MAMAMOO求心力きゅうしんりょくとメッセージせい、ふとした言葉ことば隙間すきまからえてくるつよ意志いしについて興味深きょうみぶか考察こうさつ展開てんかいしてくれた。

ぶん / 土岐とき麻子あさこ

MAMAMOOの最年少さいねんしょうメンバー、ファサの有名ゆうめい言葉ことばだ。その、ファサは舞台ぶたいでビヨンセの「Crazy in Love」をうたまえに、自身じしんむかしはなしをした。「オーディションをけたある、『きみは個性こせいいしうたもとてもうまいが、ふとっているし綺麗きれいじゃない』とわれたの」それをいたファンたちが一斉いっせいかなしみやいかりのようなこえげるなか、ファサはバックダンサーたちとコミカルなうごきで、わかかりしのショックを表現ひょうげんした。そのあと「○△×!」とちょっとわる言葉ことばはなち、場内じょうないわらいをさそう。そしてすぐに「でもね!」と歓声かんせいさえぎる。

「その言葉ことばわたし人生じんせいおおきなターニングポイントとなりました」

そのきながらいえかえったというファサは、よる、とあるライブビデオをしてることにした。いちばんちゅうきながら映像えいぞうているうちに、いつのにかくじけかけていた気持きもちからなおり、むねに1つの決心けっしんをしていたのだそうだ。それが冒頭ぼうとうのセリフ。「あたらしい基準きじゅんつくろう」なん見直みなおしてもかえしてもすごい決意けついだ。いまのところ、世間せけんの“価値かちかん”は表面ひょうめんてきでとてもシンプル。そしてもし自分じぶんがそれにわないとかんじたとき、もしくはらされたとき、ひとはどうするか。あるひとはその基準きじゅん自分じぶん肉体にくたいわせていこうと努力どりょくするだろう。あるひとはその基準きじゅんうらみ、ねるだろう。その2つを同時どうじにするひともいるだろう。ファサの場合ばあいは、あたらしいべつ価値かちかんつくればいいとかんがえたのだ。そのつよさをささえるつえは、自尊心じそんしんにほかならない。他人たにん自尊心じそんしんみにじられながらも、彼女かのじょ自尊心じそんしんによってがったということだ。

その映像えいぞうはじめてたとき、わたしきたい気分きぶんになった。かつてのきずいたわかきファサは、かつてのわたしでもあり、いまもまだどこかでころんだままでいるわたしでもあり、それをいまのカッコいいファサが一気いっきすくってくれたようなさえした。たのんでもいないのに、自分じぶんうつくしいかどうかを、自分じぶん以外いがいだれかが、まるで定規じょうぎててはかるようにキッチリと選別せんべつする。自分じぶん価値かちを、他人たにん価値かちかんはかるということ。そんなおかしなことをおかしいと気付きづくようになったのは、わたしはここすうねんのことだった。かつてただの違和感いわかんとしてしんのこっていたような出来事できごとも、だれかの作品さくひんやSNSでの“こえ”によって「やっぱりおかしなことだよね」と確信かくしんてるようになった。もしかしたら1人ひとりでは気付きづかぬままだったかもしれない。昨年さくねん、こんなこともあった。ある日曜日にちようび昼下ひるさがり、テレビで女性じょせい美容びよう整形せいけい手術しゅじゅつけるというドキュメンタリー番組ばんぐみ放送ほうそうされていた。手術しゅじゅつ直前ちょくぜんだいうえで、女性じょせいは「こわい」とってボロボロといていた。医師いしが、顔面がんめん麻痺まひのこ可能かのうせいいなめないと宣告せんこくするほどのむずかしい手術しゅじゅつだった。そんな手術しゅじゅつけるのがこわいのは当然とうぜんだ。それでもその女性じょせいにとっては、他人たにんからわらわれつづけたコンプレックスをなくすことが必要ひつようだとおもって、ったのだ。

結果けっか無事ぶじ成功せいこうして、番組ばんぐみでは数カ月すうかげつ女性じょせい姿すがたうつした。コンプレックスをったあたらしいかおで、とてもあかるくわらひとになっていた。その素直すなお表情ひょうじょうわたし本当ほんとううつくしいなとおもった。しかし、テレビをしたあとなん日間にちかんも、手術しゅじゅつまえ女性じょせいがおしんのこつづけて困惑こんわくした。わたしはあの女性じょせいがおから、脅迫きょうはくされたひとのパニックを連想れんそうした。世間せけん価値かちかんとは、そう、ときに脅迫きょうはくてき暴力ぼうりょくてきである。「あんたつまらないかおね」「わかいのにさー。メイクさん、このひとのほうれいせんなんとかしてあげてよ」「なんでこんながおうつったんだよ? おれがどれだけがんばってこの雑誌ざっし仕事しごとってきたかわかるか!」全部ぜんぶわたしが20だい前半ぜんはん仕事しごと関係かんけいひとたちからわれた言葉ことばだ。それからずっと、これらの言葉ことばおもかえすたび、リアルタイムでかんじたときとわらない、ずかしさでいっぱいになった。いかりでもかなしみでもなく、ただただ自分じぶんずかしく、りたかった。そしてもうわけなかった。でもいま普通ふつうはらつ。その言葉ことばにもはらつし、あの正当せいとう主張しゅちょうができなかった自分じぶんにもはらつのだ。わたし反抗はんこうしなかったことによって、かれ彼女かのじょらは無自覚むじかくのまま、わたしのあとにも、おなじようにまたべつだれかを傷付きずつけたかもしれないからだ。自分じぶんなかからまれた価値かちかんではなくて、だれかからけられておどされた刃物はもののような価値かちかんによって、毎日まいにちきづらくなること。わたし自分じぶんふくめたすべてのひと自身じしん価値かちしんじて、それぞれの尊厳そんげんたもてるようななかになるべきだとねがっている。それは、だれかの価値かち勝手かってめて、尊厳そんげんみにじるようなことをってはいけないと自分じぶんちかうことでもある。

そういうおもいから、去年きょねんあきに「うつくしいかお」というきょくいてリリースした。あらゆるねこ模様もよううつくしいとおもうように、あらゆるひとってまれた姿すがたたりまえ尊重そんちょうする世界せかいが、もし100ねんにあったとしたら。100ねんまえ祖母そぼ姿すがたおもいをせるおんなきょくにした。

そのきょくをリリースすると、年齢ねんれい性別せいべつわずいろんな共感きょうかん反応はんのうをいただいた。そんななか偶然ぐうぜんSNSでながれてきた前述ぜんじゅつのファサの映像えいぞうて、きそうになったのだ。他人たにんからはげしくジャッジされるエンタテインメントかいにいる、まだわか女性じょせいがこんなにも力強ちからづよがって、かつ有名ゆうめいになったいまでは人々ひとびとにその信念しんねん発信はっしんしている。「自分じぶん価値かち自分じぶんめる」という信念しんねんを。ところでファサは昨年さくねん空港くうこうでのプライベートの姿すがた写真しゃしんられ、その私服しふく外見がいけん批判ひはんされた。このことにたいするMAMAMOO全員ぜんいん回答かいとうが、「HIP」というきょくける。「どこへっても あなたはかがやける 世界せかいにあなたは一人ひとりだけ なのにどうしてこんなふうに 自分じぶんかおつばくの?」……なんてカッコいいんだ!!

そしてファサが先日せんじつ発表はっぴょうした新曲しんきょく「Maria」では、彼女かのじょやさしいメッセージはさらにふかいものとなり、他人たにんから傷付きずつけられた人々ひとびとしんいやすような楽曲がっきょくとなっている。わたしたちに共感きょうかんしてくれながら一緒いっしょすすんでくれる、ファサはそんなアーティストだとおもう。

メンバーのフィインは、ファサと中学校ちゅうがっこう時代じだいからの親友しんゆうだ。2人ふたりはおそろいのタトゥーをれるほどのなか。"resonance"(共鳴きょうめい)と"Caddo"という(「親友しんゆう」または「双子ふたご」をすインディアンたちの言葉ことばで、「わたしかなしみを背負せおってくれるひと」という意味いみつ)言葉ことばれているそうだ。そんな2人ふたりがそろってMAMAMOOのメンバーとしてデビューしているのだから、まるで映画えいがのようなエピソードだ。

フィインのうた本当ほんとう独特どくとくだ。音程おんてい、リズム、声量せいりょう、ビブラート、すべてのコントロールが微細びさい自由自在じゆうじざいでプロフェッショナル。そしてうたのあちこちにジャズてきなフィーリングもかんじられて、個人こじんてきには、MAMAMOOの音楽おんがくせいはばひろげているのはフィインのこの個性こせいてきうただとかんじている。この連載れんさいページの担当たんとうAが「こんなに自分じぶんこえとうまくっているひとはじめてた」とっていたが、しんのいいねボタンを100かいした。天性てんせいのものがあったとしても、相当そうとう自分じぶんうたこえい、時間じかんついやして“ほかのひととはちがう”オリジナリティをそだててきたひとなのだろうなと想像そうぞうしている。ファサとフィインが2人ふたりでのんびりと、みかんなどをべながら屋上おくじょう撮影さつえいしたプライベート動画どうががあるのだが、そのなかにこんな何気なにげないシーンがある。これもまた、MAMAMOOというグループを象徴しょうちょうする会話かいわだとおもう。最近さいきんべすぎてふとって、ふくはいらなくなったとってなげくフィインにたいしファサは、

と、しっかりつめ、やさしくう。さらりと、でも誠実せいじつに、ボディポジティブなかんがかた確認かくにんできる瞬間しゅんかんだ。フィインはのけぞって、ワーッとこえげて、「リスペクト!!」と元気げんきかえす。そのあと、フィインはカメラをいて、

前言ぜんげん撤回てっかいするようにうのだ。あの過去かこのオーディションのことをにおわせているのか、ファサは「これは……先輩せんぱいとしてったんだよ」と、同級生どうきゅうせいのフィインにかってって、2人ふたりわらす。大切たいせつ親友しんゆうしあわせにきてほしいとおも気持きもちからのファサの言葉ことばと、それをすぐにめてすべてを理解りかいする素直すなおなフィイン。そして片手かたてを1、2、3でバチンとわせて、このはなしわるのだ。さわやかすぎる。

さて、ここまでメンバーの信念しんねん関係かんけいせいについていてきたが、わたしがそもそもMAMAMOOをうようになったのは、やはり音楽おんがくだった。たまたまかけたこの映像えいぞう歌唱かしょうがとても素敵すてきだったからである。ああ。いいごえ、いい歌唱かしょう、いいきょく! このきょくでは、とくひだりから2番目ばんめにいるソラがうたっている姿すがた印象いんしょうてきだった。あごはずさんばかりにくちおおきくけてのだい熱唱ねっしょう突然とつぜん爆発ばくはつさせるパワフルさもすごいし、本当ほんとうに……あご関節かんせつ可動かどういきもすごい。とれてなんかいた。K-POPのかずあるグループのサウンドのおおくはうまく世界せかいのトレンドをっていて、ときにトリッキーなこともれる斬新ざんしんさがられたりもするが、こんなふうにシンプルなサウンドの楽曲がっきょくうたいこなすひとたちもいるのだなとびっくりした。

ソラは天真爛漫てんしんらんまんなキャラクターで、エネルギーにあふれている。リーダーであるが一番いちばんすえのようにえるときもある。その性格せいかくかされるような、個人こじんのYouTubeチャンネルもつくっている。彼女かのじょはいつでも自由じゆう姿すがたせてくれる。たとえば親知おやしらずをかいでは、麻酔ますい注射ちゅうしゃからはじまり、レントゲン写真しゃしんおびえる姿すがた実際じっさいくところ、最後さいごけたまでせてくれるという自由じゆうっぷり。「I Miss You」とはちがった意味いみで、またもくちなかかんせられつづけるわたしたち……そんなチャンネルで2がつ、ソラは「世界せかい女性じょせい割礼かつれい禁止きんし」をらせた。「女性じょせい割礼かつれいたいする認識にんしきおおくのほうつたえ、今日きょうだけはそのような女性じょせいたちのためのになればとおもう」とし、現実げんじつきている女性じょせい割礼かつれい悲惨ひさんさを、いつもの彼女かのじょのハッキリした言葉ことばかたっている。「わたしくわしくはわからないけど、みんなでこういうことも一緒いっしょまなんでいきたい」というソラは、ファサとはまたちがう、自分じぶんったやりかた問題もんだいつたえている。

チャンネルの登録とうろくしゃすう現在げんざい219まんにん(7がつ3にち現在げんざい)。わたし勉強べんきょうながら、ちがくにおこなわれている女性じょせい割礼かつれいについて知識ちしきがなかったのだが、影響えいきょうりょくのあるソラがこういうやくになってつたえてくれたことによって関心かんしんつようになった1人ひとりだ。最近さいきんでは、ソロ活動かつどうもスタートさせた。新曲しんきょくでスキンヘッド姿すがたになったことが注目ちゅうもくされたが、みずか作詞さくししたきょくなかでこううたっている。

全部ぜんぶやりたいようにやってきてきたの いままで わたしはまた面白おもしろいものをつけたの 毎日まいにちわたしあたらしい」
わたしはいつも批判ひはん対象たいしょう おんなだからってなに関係かんけいないでしょ わたしかたわたしわたしあいしてるから」

さて。ムンビョルは、MAMAMOO唯一ゆいいつのラッパーである。わたしたちのまわりには、音楽おんがく、ファッション、行動こうどう様式ようしきいろ……あらゆるところに性別せいべつ記号きごうというものが存在そんざいしているが、わたしはムンビョルをていると、それらの意味いみがわからなくなってくることがある。もともとの声質せいしつなのかどうかはわからないが、彼女かのじょ比較的ひかくてき低音ていおんでやや中性ちゅうせいてきにラップをする。そして、自身じしんのソロの音楽おんがくたいしては、意識いしきてき性別せいべつ境界きょうかいせん無視むしするというようなことをかたっている。「音楽おんがくのジャンルを性別せいべつ判断はんだんしたくない」とい、一聴いっちょうすると男性だんせいグループがうたいそうな楽曲がっきょくをリリースしたばかりだ。でもそれは“あえて男性だんせいおとをまとった女性じょせい”といったマスキュリンファッションてきなものではなく、“ムンビョルそのもの”としかない、自然しぜん作風さくふうなのである。個人こじんてき印象いんしょうだが、バックダンサーが全員ぜんいん男性だんせいなのも、よくられるような、センターにいる女性じょせいシンガーとの恋愛れんあいてき関係かんけい表現ひょうげんするためのものでもなく、もしくは男性だんせいたちをみつけにして“男勝おとこまさり”なつよ女性じょせいぞう表現ひょうげんするものでもなく、きょくにおけるムンビョルのマインドを分身ぶんしん表現ひょうげんするものとして存在そんざいしているようにえる。男装だんそうをしていないムンビョル。そして男性だんせいたち。かれらが同化どうかすることによって、男性だんせいせいにも女性じょせいせいにもどちらもらない、独特どくとく雰囲気ふんいきになっているとかんじた。ちなみに、「Absence」のMVでているスーツは、先日せんじつBLACKPINKのジェニもていた。ムンビョルは中性ちゅうせいてきに、ジェニは女性じょせいてきこなしで、どちらもよく似合にあっている。

MAMAMOOのメンバーは、このようにそれぞれがまったくちが個性こせいち、活動かつどうしながら、1つのグループに存在そんざいしている。もしもエンタテイナーたちが、このなかおおくのひとからのぞまれる、最大公約数さいだいこうやくすうてきな1つのおおきな“価値かちかん”(ものさし)に自分じぶんせていくとすると、かお体型たいけいもメイクもファッションもうたかた発言はつげん内容ないよう存在そんざい仕方しかたも、となりのメンバーやのグループのメンバーとていくことになるだろう。おおきくて、あごちいさくて、ほそくて、あしながくて、流行はやりの髪型かみがたで……でもMAMAMOOは、はじめて彼女かのじょたちをひとがいたとしても、4にん見分みわけがなかなかつかないひとすくないだろう(カメラりがはやくていつかないことはあっても、だ)。

個性こせいてきなままでいることは、自分じぶん自身じしん解放かいほうする健康けんこうてき方法ほうほうだ。でも同時どうじに、いまなかではかならずしも簡単かんたんなことではないだろう。たとえばひょう職業しょくぎょうわかひとは、周囲しゅういからとくもとめられつつも、おもうままに一定いってい基準きじゅんからることはむずかしいと想像そうぞうする。世間せけんからのバッシング、まわりの大人おとなたちからの反対はんたい理解りかい。「前例ぜんれいになくても、これでうまくいくからわたししんじていてきて!」と歳上としうえのスタッフたちにいて、リーダーシップをつということは、本当ほんとう勇気ゆうきとエネルギーがいることだとおもう。かつて「きみは綺麗きれいじゃない」とひょうされたファサが、いま韓国かんこくをはじめいろんな場所ばしょ女性じょせいたちのあこがれとなっている現実げんじつは、彼女かのじょのたどった道筋みちすじかんがえるとめまいがするほど、大小だいしょうさまざまなたたかいをてきたのではないかとおもう。

韓国かんこく映画えいが「パラサイト」では富裕ふゆうそう貧困ひんこんそう共存きょうぞんする社会しゃかい構造こうぞう徹底的てっていてきに“うえ”と“した”というモチーフでえがいていたが、分断ぶんだんによる悲劇ひげきというのは男女だんじょあいだ人種じんしゅあいだ大人おとな子供こどもなど、さまざまな関係かんけいなかわらずまれつづけている。わたしがMAMAMOOからかんじるフェミニズムは、男性だんせい女性じょせいという属性ぞくせい戦争せんそうとはちがっている。自分じぶん自身じしんやすべてのひとを“”として尊重そんちょうするという、人間にんげんのあるべきかまえをつたえる存在そんざいであり、実際じっさい行動こうどううつ彼女かのじょたちの言葉ことばにはうそかんじられなくて、とてもリアルだ。彼女かのじょたちのファンのなかにいる、まだ社会しゃかいまえわか子供こどもたちにも、どんどんどんどんまっすぐリアルにひびけとねがわたしである。

ちなみに、彼女かのじょたちのペンライトのモチーフは“大根だいこん”である。ラジオDJの上野うえの智子さとこちゃんからおりした写真しゃしん

MAMAMOOペンライトを手にしたラジオDJ・上野智子。

MAMAMOOペンライトをにしたラジオDJ・上野うえの智子さとこ

大根だいこんひかりけて天使てんしのようにかがや智子さとこちゃんは、ムームー(MAMAMOOのファンの名称めいしょう)でありモンべべ(MONSTA Xのファンの名称めいしょう)でもあることから、世代せだいえて友達ともだちになった。こういうことがあるのもK-POPのたのしさ。参考さんこうまでにほかのグループのペンライトを紹介しょうかいすると、こちらはわたし私物しぶつでMONSTA Xのものだ。かれらのイメージどおり、つよおとこらしさが表現ひょうげんされたような、シックなくろのデザイン。

シックなデザインのMONSTA Xペンライト。

シックなデザインのMONSTA Xペンライト。

以下いかの2つはナタリー担当たんとうA私物しぶつ。BLACKPINKはハート、TWICEはキャンディがモチーフ。かわいい……。

ハートをかたどったハンマーのようなBLACKPINKのペンライト。

ハートをかたどったハンマーのようなBLACKPINKのペンライト。

キャンディをモチーフにしたTWICEのペンライト。

キャンディをモチーフにしたTWICEのペンライト。

そして友人ゆうじん私物しぶつ、SEVENTEENのペンライトはダイヤモンドがモチーフ。「しをらすためのペンラなので普段ふだんひかりうしなっている」(=電池でんちがない)とのこと。

ダイヤをモチーフにしたSEVENTEENのペンライト。

ダイヤをモチーフにしたSEVENTEENのペンライト。

MAMAMOOは大根だいこん

MAMAMOOの“大根”ペンライト。

MAMAMOOの“大根だいこん”ペンライト。

MAMAMOOのMOOはハングルでこうしるすが、単体たんたい表記ひょうきすると、大根だいこんという意味いみにもなるのだ。だからといってペンラが大根だいこんとは……フェミニンでもマスキュリンでもガーリーでもボーイーでもなく、大根だいこん……最高さいこうすぎる。メンバー4にんそれぞれが、なにものにも分類ぶんるいできないという魅力みりょくこそが、MAMAMOOなのである。

新沼にいぬまのコーナー

このコーナーでは、わたしをこれからあたらしいぬまにハマらせてくれる情報じょうほう募集ぼしゅうします。今回こんかいだい0沼目ぬまめということで、特集とくしゅうしたMAMAMOOについてつづき……もしも本文ほんぶんんではじめてMAMAMOOがになったというほうは、このきょくいてぜひぬまちてください。

そんなに身長しんちょうたかくない彼女かのじょたちが“1センチ”について小競こぜいしながらうたうというこのきょくは、コミカルで、どんぐりのくらてききょくです。そうくとルッキズムに支配しはいされたようなテーマにえますが、他人たにんよりすぐれていることにこだわるおんなたちをえんじながら、それがいかにどうでもよくてバカバカしいかをつたえるような最高さいこうのパフォーマンスだとおもいます。

冒頭ぼうとうのファサのセリフはアドリブになることがおおいです。音源おんげんでは「ここにわたしよりたかひとはいる? いないならいいの」ですが、この収録しゅうろくでは「ここにわたしよりたかひとはいる?(まわりのメンバーがあつまってきて見下みおろされ、ファサは一人ひとりうなずきながら)うん、いるよね、わかった……」と渋々しぶしぶがっています。

土岐とき麻子あさこ

土岐麻子

土岐とき麻子あさこ

1976ねん東京とうきょうまれ。1997ねんにCymbalsのリードボーカルとして、インディーズから2まいのミニアルバムを発表はっぴょうする。1999ねんにはメジャーデビューをたし、数々かずかず名作めいさくすも、2004ねん1がつのライブをもってバンドはしまれつつ解散かいさん同年どうねん2がつには実父じっぷにして日本にっぽん屈指くっしのサックス奏者そうしゃ土岐ときえいとの共同きょうどうプロデュースではつのソロアルバム「STANDARDS ~土岐とき麻子あさこジャズをうたう~」をリリースし、ソロ活動かつどうをスタートさせた。2007ねん11月にアルバム「TALKIN'」でメジャーデビュー。ユニクロのCMソング「How Beautiful」や資生堂しせいどう「エリクシール シュペリエル」CMソング「Gift ~あなたはマドンナ~」などで注目ちゅうもくあつめ、さまざまなアーティストとのコラボレーションでも評価ひょうかあつめている。2019ねん10がつにソロ通算つうさん10さくとなるオリジナルフルアルバム「PASSION BLUE」を発表はっぴょう。2020ねん7がつにテレビアニメ「『フルーツバスケット』2nd season」だい2クールのオープニングテーマ「HOME」を配信はいしんリリースする。

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