再生数急上昇ソング定点観測

再生さいせいすう急上昇きゅうじょうしょうソング定点ていてん観測かんそく (2024ねん5がつ2しゅう[バックナンバー]

Nissy×SKY-HIのきょくかんじさせる長年ながねん2人ふたりのドラマ /「wowakaがつくったたましいさけび」はいままない

いまがりはじめているきょく / これからがりそうなきょくについてくわしく解説かいせつ

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YouTubeでの視聴しちょう回数かいすうチャートや、ストリーミングサービスでの再生さいせいすうびている楽曲がっきょく観測かんそくし、いまなに注目ちゅうもくされているのかを解説かいせつする週刊しゅうかん連載れんさい再生さいせいすう急上昇きゅうじょうしょうソング定点ていてん観測かんそく」。今週こんしゅうはYouTubeで4がつ26にちから5がつ2にちにかけて集計しゅうけいされたミュージックビデオランキングのなかからよう注目ちゅうもくトピックをピックアップします。

ぶん / かいさとし

まずはこのしゅうはつ登場とうじょうきょくがえりから

今週こんしゅうのYouTubeのミュージックビデオランキングは、4SEVENTEEN「MAESTRO」、7NewJeans「Bubble Gum」がランクイン。14にはIVEの「HEYA」、26にはZICOの「SPOT!(feat. JENNIE)」はつ登場とうじょうし、ランキング上位じょういにK-POPの話題わだいきょく多数たすうなら結果けっかとなった。

SEVENTEEN「MAESTRO」ミュージックビデオ

NewJeans「Bubble Gum」ミュージックビデオ

そのほか、19にはKanariaの「Dec.」がはつ登場とうじょう。4月26にちにMVが公開こうかいされてから、2週間しゅうかんで330まんかい再生さいせい突破とっぱした。YouTubeのコメントらんでは「MVに登場とうじょうする銀色ぎんいろ人物じんぶつは、Kanariaの過去かこきょく『エンヴィーベイビー』にてきた道化師どうけし子供こどもじゃないか?」などの考察こうさつがっている。

Kanaria「Dec.」ミュージックビデオ

43にはむらさきいまの「魔性ましょうおんなA」のリリックビデオがランクインした。さきすすむにしたがって曲調きょくちょう歌声うたごえわっていくため、1きょくなか多彩たさい表情ひょうじょうたのしめるこのきょく。「クレオパトラも見惚みほれちゃう」というフレーズにたいして「いったいどんな女性じょせいなんだろう?」と想像そうぞうふくらませるひとおおかった。

むらさきいま魔性ましょうおんなA」リリックビデオ

人気にんきのK-POPアーティストの新曲しんきょくや、おもわず考察こうさつしたくなるような楽曲がっきょくおおかった今週こんしゅう下記かきの3きょくをピックアップ。

Nissy×SKY-HI「Stormy」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキングはつ登場とうじょう30

公開こうかい3日間にちかん観客かんきゃく動員どういんすう33まん7000にんきょうおさむ4おく6300まんえん突破とっぱしたアニメーション映画えいが劇場げきじょうばんブルーロック -EPISODE なぎ-」の主題歌しゅだいかとしてろされた、Nissy×SKY-HIによる最新さいしんシングル「Stormy」が30にランクインした。このきょくえがかれているのは、主人公しゅじんこうなぎまこと士郎しろうと、なぎ必要ひつよう不可欠ふかけつ相棒あいぼうとする御影みかげれいおう人間にんげん模様もよう2人ふたりのエゴが交差こうさし、たった1つの王冠おうかんはげしくうばよう表現ひょうげんしたストイックな楽曲がっきょくとなっている。

4がつ7にちひらかれた映画えいが公開こうかい記者きしゃ会見かいけんで、原作げんさくファンだというSKY-HIは楽曲がっきょく制作せいさくについて「『ブルーロック』ってサッカーがロジカルで面白おもしろいことにくわえて、キャラクター1にんひとりの人生じんせい個性こせいさが魅力みりょくだとおもったので、その主題歌しゅだいかつくるということはいろんな人生じんせい背負せお作業さぎょうだなとおもってプレッシャーはありました」とコメント。

イベントレポート

その言葉ことばとおり、どうきょくきょく単体たんたいとしての反響はんきょうおおきいが、原作げんさくファンからの評価ひょうか非常ひじょうたかく、「『ブルロ』(※原作げんさく略称りゃくしょう)にドンピシャすぎる」「このきょくくために、また映画えいがかんきたい」というこえおおがっている。

また4がつ17にちおこなわれた映画えいが完成かんせい披露ひろうちょうそく上映じょうえいかいでは、Nissyが「(SKY-HIは)アーティスト同士どうしでもあり、(AAAの)メンバーでもあり、そして各々おのおのがソロ活動かつどうをしているという関係かんけいせいともさくをするというのが新鮮しんせんでした。かれのスタジオで制作せいさくさせていただいたんですけど、なやってる作業さぎょう部活ぶかつで(笑)。放課後ほうかご練習れんしゅうしている感覚かんかくちかかったです」とはなしていた。

イベントレポート

放課後ほうかご練習れんしゅうしている感覚かんかく”という表現ひょうげんなんともあいらしく、青春せいしゅんかんじさせる。個性こせい性格せいかくことなるもののしん部分ぶぶんかれあっているなぎれいおう姿すがたは、おなじAAAのメンバーでありつつそれぞれの個性こせいかしたソロ活動かつどう追求ついきゅうしてきたNissyとSKY-HIの関係かんけいにもつうじるものがある。アニソンというわくではおさまらない、長年ながねんあゆんできた2人ふたりのドラマもこのきょくにはまっているようにおもう。

Nissy×SKY-HI「Stormy」Part Switch ver.

5月2にちには、パートチェンジしてNissyがラップ、SKY-HIがボーカルをリップシンクするという、あそごころあふれる動画どうが「Part Switch ver.」も公開こうかいされた。なん間違まちがえたNissyがしたしてれるところなど、2人ふたりなかのよさがかんじられるたのしい映像えいぞうになっているので、MV本編ほんぺんわせてこちらもチェックしていただきたい。

ヒトリエ「アンノウン・マザーグース」THE FIRST TAKE

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキングはつ登場とうじょう34

2017ねん発表はっぴょうされた「アンノウン・マザーグース」は、はつおとミク10周年しゅうねん記念きねんコンピレーションアルバム「Re:Start」に収録しゅうろくするため、wowakaが6ねんぶりにつくったボカロきょくだ。このボカロバージョンはwowakaをようするヒトリエのメンバーによってレコーディングがおこなわれた。また同年どうねん12がつにリリースしされたヒトリエのミニアルバム「ai/SOlate」にはwowakaがうたったバージョンも収録しゅうろくされ、かれらのライブの定番ていばんきょくの1つになった。

ヒトリエ「アンノウン・マザーグース」2018.3.25 LIVE at EX THEATER ROPPONGI

5ねんまえの2019ねん4がつ5にちにwowakaがくなったことで、ボカロきょくとしてはこれがかれ遺作いさくとなってしまった。しかしそのも「アンノウン・マザーグース」の人気にんきおとろえることはなく、最近さいきんでは、今年ことし4がつべいカリフォルニアしゅうインディオで開催かいさいされた世界せかい最大さいだいきゅう音楽おんがくフェス「Coachella Valley Music and Arts Festival」にはつ出演しゅつえんしたはつおとミクが、ステージでこのきょく歌唱かしょうしたことも話題わだいになった。

wowakaがくなってからも、かれつくりあげたものをまもりながら3にんまえすすんできたヒトリエ。かれらは4がつ26にちにTHE FIRST TAKEに登場とうじょうし、「アンノウン・マザーグース」を一発いっぱつりでパフォーマンスした。3にん編成へんせいになってからのヒトリエがライブでこのきょく披露ひろうするときに毎回まいかいきょくりの言葉ことば「wowakaよりあいめて」を冒頭ぼうとうでシノダ(Vo, G)がさけんだところから、すでになみだながした視聴しちょうしゃ続出ぞくしゅつ間奏かんそうでは原曲げんきょくながれる初音はつねミクのこえ使用しようされ、wowakaの世界せかいかん最大限さいだいげんそのまま再現さいげんしたことにグッときているひとおおかった。はやくて複雑ふくざつきょくうえ早口はやくち歌唱かしょうするという、一発いっぱつりをするにはかなりハードルのたかきょく完璧かんぺき演奏えんそうしきったことにも、おお視聴しちょうしゃから称賛しょうさんこえがっている。

シノダはTHE FIRST TAKE出演しゅつえんかえって「『アンノウン・マザーグース』はヒトリエのリーダーwowakaがつくったたましいさけびであり、それをぼくたち3にん毎回まいかいライブでもこのきょくがどんだけすごいか、“うちの天才てんさいwowakaどうだ、すげえだろ!”という気持きもちでやっているんですが、今回こんかいもその気持きもちでやらせていただきました」とコメント。リスナーとしてなによりうれしいのは、このきょくかれらがうたつづけることで、そのたましいつづけていくと表明ひょうめいしてくれたことだ。

ヒトリエ「オン・ザ・フロントライン」THE FIRST TAKE

なおヒトリエは5月8にちにもTHE FIRST TAKEに出演しゅつえん。テレビアニメ「無職むしょく転生てんせい II ~世界せかいったら本気ほんきだす~」だい2クールのオープニングテーマとしてろされた「オン・ザ・フロントライン」をスペシャルアレンジで披露ひろうしているので、そちらもあわせてチェックいただきたい。

めいちゃん feat. 葛葉くずは「ピカレスクロマンサー」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキングはつ登場とうじょう57

「あっけない」「音色ねいろ」につづく、めいちゃんの2024ねん連続れんぞくリリースだい3だん「ピカレスクロマンサー」が到着とうちゃくした。楽曲がっきょく提供ていきょうをしたのは、MVの再生さいせいすうが1おくかい突破とっぱしたAdoの「ギラギラ」をがけた、てにをは。ゲストボーカルにはYouTube登録とうろくしゃ170まんにんほこ葛葉くずはまねき、うたとVtuberというそれぞれのジャンルでトップクラスの人気にんきほこ2人ふたりのコラボが実現じつげんした。

コラボをするまえから葛葉くずはは「うたなかでめいちゃんが一番いちばんき」と公言こうげんしており、自身じしんのYouTube配信はいしんではめいちゃんの「KING」うたってみた動画どうが絶賛ぜっさんしていたこともある。一方いっぽうでめいちゃんも以前いぜんから葛葉くずはかれていたようで、MVが公開こうかいされたさい、X(Twitter)に「ずっと一緒いっしょうたいたかった葛葉くずはくんとオラオラかましたぜ~」とポスト。そんな共鳴きょうめい2人ふたりだからか、「ピカレスクロマンサー」では抜群ばつぐん歌声うたごえ相性あいしょうをみせている。また楽曲がっきょくだけでなくMVも、2人ふたり相性あいしょうのよさがつたわる仕上しあがりに。よる道路どうろをバイクでけるサビのシーンはバディかんがたまらない。

ちなみに、めいちゃんは6がつ7、8にち大阪おおさか大阪城おおさかじょうホール、15、16にち埼玉さいたま・さいたまスーパーアリーナで開催かいさいする自身じしん最大さいだい規模きぼのアリーナツアーをもって活動かつどう休止きゅうし。7月17にち自身じしん集大成しゅうたいせいとなる2ねんぶりのアルバム「やきそばパン」をリリースする。これにけて今後こんご新曲しんきょくやタイアップ、コラボレーションが発表はっぴょうされるようなので、つぎはどんなきょくくことができるのかたのしみにしておこう。

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かい さとし(シンカイ サトシ) @shinkai3

連載れんさい】ナタリーで執筆しっぴつしている「#再生さいせいすう急上昇きゅうじょうしょうソング定点ていてん観測かんそく」が更新こうしんされました! https://t.co/3Fq81f63UD

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