じん、感傷かんしょうベクトルら盟友めいゆう4組くみと新しんチームを華麗かれいにキックオフ

4月がつ21日にちに東京とうきょう・WWWでEDWORD RECORDSのキックオフイベント「Worded Geeks Vol.1」が開催かいさいされた。

EDWORD RECORDSはじんが中心ちゅうしんとなって発足ほっそくしたクリエイティブチーム。彼かれらの活動かつどう第だい1弾だんとなる今回こんかいのイベントには、ステラ・シンカ、サイダーガール、phatmans after school、感傷かんしょうベクトルという、じんと親交しんこうの深ふかいアーティストが登場とうじょうした。

この日ひのトップバッターは、じんのライブのサポートも務つとめる白神しらかみ真しん志朗しろう（B, G, Vo）のユニット、ステラ・シンカ。白神しらかみは6弦げんベースを巧たくみに操あやつりつつ、メロウな「告白こくはく」をフロアいっぱいに響ひびかせると、中盤ちゅうばん、この日ひのホスト・じんをステージへと招まねき入いれる。「平日へいじつの絶妙ぜつみょうな時間じかんにもかかわらずライブにお越こしいただきありがとうございます」「ステラ・シンカはこのあと一いち番ばんカッコいい曲きょくをやるんですよね」とじんが水みずを向むけると、白神しらかみは「このあとコラボするのに、自分じぶんでハードル上あげてるよ」とツッコむ和なごやかムードの両者りょうしゃは、その雰囲気ふんいきとは裏腹うらはらに「CQ.CQ.CQ」をハードに叩たたきつけてWWWを盛もり上あげた。

続つづくサイダーガールはボーカル＆ギター、ギター、ベースという編成へんせいの3人組にんぐみバンド。正調せいちょうギターロックナンバー「群青ぐんじょう」「夜よるが明あけるまで」「魔法まほう」でオーディエンスのクラップを煽あおってみせた彼かれらは、8分ぶんの6拍子ひょうしから4分ぶんの4拍子ひょうしへと大胆だいたんにリズムチェンジする「パズル」まで6曲きょくを矢継やつぎ早ばやにパフォーマンスして自みずからのステージを一気いっきに駆かけ抜ぬけた。

3番手ばんて、phatmans after schoolは自みずからの音楽おんがく性せいの幅はばを見みせつけるカラフルなステージを展開てんかいする。ユタニシンヤ（G）がフライングVを弾ひきまくる正統せいとう派はハードロック「人類じんるいへの過程かてい」でライブをスタートさせた彼かれらだったが、「無重力むじゅうりょく少年しょうねん」「FR/DAY NIGHT」「あいまいみー」とハードロックとトランスをマッシュアップしたかのようなダンスチューンを3連投れんとう。WWWをダンスフロアに変貌へんぼうさせると、最後さいごにはヨシダタクミ（Vo, G）の「『がんばれ』って言葉ことばは他人事たにんごとみたいで嫌きらいだけど『がんばらないでいいよ』はやっぱり違ちがう」「だから『がんばろう』という言葉ことばを贈おくりたい」というMCののちには、何なにが起おころうとも前進ぜんしんする決意けついを歌うたう「ツキヨミ」を聴きかせて、熱狂ねっきょうの中なか、ステージをあとにした。

トリ前まえ、田口たぐち囁ささやき一いち（Vo, Key）のプロジェクト・感傷かんしょうベクトルはツインキーボードにギター、ベース、ドラムという変則へんそく的てきな編成へんせいで登場とうじょう。田口たぐちの「僕ぼくらは勝手かってに楽たのしむので、皆みなさんも勝手かってに楽たのしんでくれたらうれしいです」というMCを挟はさみつつ、ベントラーカオル（Key / クウチュウ戦せん、あらかじめ決きめられた恋人こいびとたちへ）のエキセントリックなダンスとピアノソロで魅みせる「ストロボライツ」や、田口たぐちとカオルが複雑ふくざつなリフを絡からませる「エンリルと13月がつの少年しょうねん」など、原曲げんきょくを大胆だいたんにアレンジした楽曲がっきょく群ぐんを連発れんぱつした。そして自身じしんのステージが終おわりを迎むかえたことを告つげる田口たぐちに、フロアから「えーっ！」の声こえが返かえってくると、バンドは、彼かれの「苦情くじょうはじんくんにお願ねがいします」という苦笑にがわらいと共ともにシューゲイザーライクな「深海しんかいと空そらの駅えき」をドラマチックにプレイした。

EDWORD RECORDSの船出ふなでの最後さいごを締しめくくるのは、もちろんじん。メディアミックス企画きかく「カゲロウプロジェクト」の主宰しゅさいにしてボカロPとして知しられる彼かれだが、この日ひは白神しらかみらバンドを引ひき連つれてステージに現あらわれるや「Inner Arts」「夜よる咄ディセイブ」と自身じしんのVOCALOIDナンバーをギターを手てに“歌うたってみる”パフォーマンスで、この日ひ一番いちばんの声援せいえんを集あつめる。さらに新曲しんきょく「solitude」を披露ひろうしたのち、学生がくせい時代じだい、車くるまに跳はねられ入院にゅういんしていたら、友人ゆうじんに読よめもしないエロ本ほんを差さし入いれられた上うえに、ギプスで身体しんたいを固定こていされた状態じょうたいの自分じぶんにはナースの目めから隠かくせない場所ばしょに置おいて帰かえられたというエピソードでフロアを笑わらわせる。そして「今日きょうは、渋谷しぶやというおしゃれな場所ばしょでエロ本ほんの話はなしを聞きいた思おもい出でを胸むねにお帰かえりください」と、その“友達ともだち”や“友情ゆうじょう”を歌うたった「ロスタイムメモリー」や、希望きぼうの空そらを目指めざす決意けついを歌うたう「Sky of Beginning」を投下とうかして、ライブ本編ほんぺんを締しめくくった。

直後ちょくごに巻まき起おこったアンコールに応こたえたじんは、「カポを忘わすれた」と一旦いったんステージに引ひっ込こむひと幕まくを挟はさみつつも「カゲロウデイズ」「サマータイムレコード」と、またもヒットチューンを連発れんぱつして、自身じしんの新しんチームの門出かどでを大だい歓声かんせいと共ともに祝いわってみせた。