まらしぃ野の音おんでH ZETT M、kors k、ろじえも、reche、kemu、じん、ゆーまおと貴重きちょうコラボ

まらしぃが主催しゅさいするライブイベント「まらフェス2022 in 日比谷ひびや野外やがい音楽おんがく堂どう」が、6月19日にちに東京とうきょう・日比谷公園ひびやこうえん大だい音楽おんがく堂どうにて開催かいさいされた。

「まらフェス」はまらしぃと彼かれに縁えんのあるゲストアーティストが出演しゅつえんするライブイベントで、2020年ねんにオンラインライブとして行おこなわれて以来いらい約やく2年ねんぶりの開催かいさいとなった。今回こんかいはkors k、logical emotion、reche、H ZETT Mといったアーティストのほか、シークレットゲストも出演しゅつえんし、この日ひ限かぎりの貴重きちょうなパフォーマンスを繰くり広ひろげた。

最初さいしょに1人ひとりでステージに現あらわれたまらしぃはスタンウェイのグランドピアノに向むかい「Love Piano」を演奏えんそう。まらしぃは「2年ねんぶりの『まらフェス』を日比谷ひびやでできることをうれしく思おもっています。僕ぼくは外そとでピアノを弾ひくのがすごく好すきで。小鳥ことりちゃんたちがチュンチュン鳴ないてますし（笑）」と客席きゃくせきや会場かいじょうを取とり囲かこむ木立こだちを見渡みわたしながら話はなし、「やりたい曲きょくがたくさんあるので、おなかいっぱい聴きいていってください」と語かたりかけて「ネイティブフェイス」を披露ひろうする。続つづく「千本せんぼん桜さくら」では、まらしぃに促うながされた観客かんきゃくのハンドクラップが演奏えんそうに華はなを添そえた。

最初さいしょのゲストとして登場とうじょうしたのはlogical emotionのdrm（B）とタブクリア（Dr）。3人にんはパワフルなバンドサウンドで「Forever Shootingstar☆ミ」そして「ラーメン†デュエル」を演奏えんそう。drmは軽快けいかいなステップを踏ふんだりステージに寝転ねころがったりと自由じゆう闊達かったつなプレイを繰くり広ひろげ、オーディエンスをさらに盛もり上あげる。タブクリアは晴天せいてんとなった空そらを見上みあげて「本当ほんとうに気持きもちいいです、こんな天気てんきの中なかでできて」と喜よろこんだ。

その後ごはまらしぃの「空想くうそう少女しょうじょへの恋こい手紙てがみ」が、バンドアレンジでパフォーマンスされる。まらしぃの透明とうめい感かんのある音色ねいろとlogical emotionの力強ちからづよい低音ていおんによるハーモニーが、日比谷ひびやの空そらに力強ちからづよく響ひびき渡わたった。そして3人にんは今回こんかいの「まらフェス」のためにリリースされたEP「まらフェス2022 EP」から、新曲しんきょく「GREEN TEA JUNGLE」を披露ひろう。疾走しっそう感かんに満みちたサウンドで野の音おんを大おおいに揺ゆらした。

続つづいてステージに登場とうじょうしたゲストはH ZETT M。向むかい合あわせにスタンバイしたまらしぃとH ZETT Mは最初さいしょに「残酷ざんこくな天使てんしのテーゼ」を披露ひろうした。間奏かんそうで2人ふたりが繰くり広ひろげる華々はなばなしい掛かけ合あいに、観客かんきゃくは息いきを呑のんでき入きいる。まらしぃはMCで、H ZETT Mとの共演きょうえんが2020年ねん2月がつに行おこなわれた彼かれの独演どくえん会かい以来いらいであることを振ふり返かえるが、それをよそにH ZETT Mはかわいらしい声こえを上あげて飛とび交かう鳥とりたちに手てを振ふって観客かんきゃくの笑わらいを誘さそった。

「このままだと小鳥ことり以下いかなんで……小鳥ことりちゃんに負まけないように（笑）」とまらしぃが気合きあいを入いれたあと、2人ふたりはコラボ曲きょく「Very Good」「saru vs H ZETT M」を連続れんぞくで演奏えんそう。軽快けいかいな音色ねいろが印象いんしょう的てきなH ZETT M作曲さっきょくの「Very Good」、パワフルな低音ていおんが響ひびき合あうまらしぃ作曲さっきょくの「saru vs H ZETT M」、それぞれで異ことなる世界せかい観かんを観客かんきゃくに提示ていじした。

3組くみ目めのゲスト、kors kのパートではまらしぃもサングラスをかけて登場とうじょう。2人ふたりは最初さいしょにまらしぃとkors kのユニット・maras kの楽曲がっきょく「Play Time!!」を華はなやかに披露ひろうする。オーディエンスもkors kの煽あおりに応こたえてそれぞれ立たち上あがり、ペンライトを振ふって大おおいに盛もり上あがった。maras kの結成けっせい当初とうしょを和なごやかに振ふり返かえったあと、まらしぃは「ライブでやると楽たのしいですね」、kors kは「ぜひまた呼よんでください！」とひさびさのステージでの共演きょうえんを喜よろこんだ。

“フェス”にふさわしいお祭まつり感かん満載まんさいの「Piano NInja」に続つづいては、まらしぃが「kors kさんといえばこの曲きょく」というkors kの楽曲がっきょく「SigSig」をパフォーマンス。電子でんし音おんと柔やわらかなピアノの音色ねいろの融合ゆうごうで観客かんきゃくを楽たのしませた。その後ごは「まらフェス」のテーマソングとして制作せいさくされた新曲しんきょく「回まわせツインテール」へ。オーディエンスは緑色みどりいろに灯ともしたサイリウムを振ふり回まわし、2人ふたりの熱演ねつえんに応こたえた。夕暮ゆうぐれが迫せまる中なか、ここでdrmとショルキーを抱かかえたH ZETT Mが加くわわり、4人にんで披露ひろうされたのは「情熱じょうねつ大陸たいりく」。レアな顔合かおあわせのセッションに、会場かいじょうの熱気ねっきは再ふたたび高たかまった。

日ひの入いりを目前もくぜんにした時間じかん帯たい、再ふたたびステージに現あらわれたまらしぃは「しっとり素敵すてきな曲きょくを聴きいてほしいなと思おもいます」と観客かんきゃくに語かたりかけ、ゲストのrecheを呼よび込こんだ。ここで披露ひろうされたのは宇多田うただヒカル「桜さくら流ながし」のカバー。まらしぃの情感じょうかん豊ゆたかな演奏えんそうとrecheの澄すんだ歌声うたごえが空そらに溶とけ込こんでいった。「僕ぼくはただのファンでしたので、ご一緒いっしょできるライブがあったらうれしいなと思おもっていました」というまらしぃの言葉ことばに、rechが「私わたしもです！」と返かえすとまらしぃは天てん高たかく拳こぶしを掲かかげて観客かんきゃくの笑わらいを誘さそう。この日ひが野外やがいでの初はつライブというrecheは、続つづいてまらしぃが初はじめて制作せいさくした自作じさく曲きょく「夢ゆめ、時々ときどき…」を歌唱かしょう。赤あかいライトに照てらされたrecheは、幻想げんそう的てきなハイトーンボーカルで観客かんきゃくを魅了みりょうした。最後さいごに1人ひとりでステージに残のこったまらしぃは「大切たいせつな曲きょくを弾ひかせていただきたいなと思おもって」と語かたり、「ナイト・オブ・ナイツ」を演奏えんそう。途中とちゅうのメドレーパートでは縁えんの深ふかいアーティストたちの楽曲がっきょくを奏かなで、それぞれへのリスペクトを送おくった。

アンコールを求もとめる手拍子てびょうしに応こたえて登場とうじょうしたまらしぃは、kemuこと堀江ほりえ晶あきら太ふとし（PENGUIN RESEARCH）とのコラボ曲きょく「十じゅう年ねん越ごしのラストピース」のイントロをしっとりと奏かなでる。美うつくしい音色ねいろが響ひびく中なか、ステージにはサプライズゲストとして堀江ほりえとゆーまお（ヒトリエ）が現あらわれ、観客かんきゃくを大おおいに驚おどろかせた。3人にんはそのまま「十じゅう年ねん越ごしのラストピース」、そしてkemuの楽曲がっきょく「六ろく兆ちょう年ねんと一夜いちや物語ものがたり」を演奏えんそう。堀江ほりえとゆーまおが刻きざむ力強ちからづよいビートに乗のせて、サイリウムが一斉いっせいに揺ゆれた。

コラボ曲きょくの披露ひろうを果はたしたまらしぃは「マジでうれしい！」と喜よろこぶ。堀江ほりえも今いまから10年ねん以上いじょう前まえに「これからどうしよう」とお互たがいに進すすむべき道みちについて悩なやんでいたという時期じきを振ふり返かえりつつ「それから続つづけてきて、すごいところに来きたのを実感じっかんしました」と盟友めいゆうとの共演きょうえんに感慨かんがい深ふかそうな表情ひょうじょうを浮うかべた。

スマートフォン向むけゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音はつねミク」のために提供ていきょうした「88☆彡」を3人にんで披露ひろうしたあと、まらしぃは「もう1人ひとりお呼よびしたい人ひとがいるんですけど」と話はなし、さらなるシークレットゲストとしてじんを呼よび込こんだ。オーディエンスに衝撃しょうげきが走はしる中なか、まらしぃとじんは昨年さくねん末まつに行いった“忘年会ぼうねんかい配信はいしん”がきっかけで交流こうりゅうを深ふかめたと語かたる。そしてまらしぃ、じん、堀江ほりえ、ゆーまおという豪華ごうかメンバーによるスペシャルセッションで、じんの楽曲がっきょく「夜よる咄ディセイブ」を演奏えんそう。「やばい、楽たのしい！ 最高さいこう！」と大喜だいぎびするまらしぃに、じんも「いっしょに曲きょく作つくったりできたらうれしいね」と呼よびかける。最後さいごは「アマツキツネ」を4人にんでパフォーマンスし、アンコールを締しめくくった。

客席きゃくせきの興奮こうふんの余韻よいんも覚さめぬ中なか、ダブルアンコールで1人ひとりでステージに現あらわれたまらしぃは「ちょっと実験じっけん的てきにやってみたいことがあって。せっかくスタンウェイのピアノを用意よういしてもらったので、生音なまおとを聴きいてほしい」と語かたり、「tadu」の演奏えんそうをマイクを通とおさない生音なまおとでファンに届とどける。静寂しじまに包つつまれた会場かいじょう内ないに美うつくしい音色ねいろを響ひびかせたあと、まらしぃは「伝つたわってたらうれしいです。貴重きちょうな経験けいけんでした」と笑顔えがおを浮うかべた。そしてこの日ひに誕生たんじょう日びを迎むかえたファンのために「Happy Birthday to you」を演奏えんそうし、「満員まんいんのお客きゃくさんの前まえで、野の音おんでできて光栄こうえいでした。大阪おおさかでもまた実現じつげんできるようにがんばります！」と「まらフェス」の大阪おおさかでの実現じつげんに向むけて意気込いきごみ、ラストナンバー「青あおく駆かけろ！」を軽かろやかに奏かなでた。