くるりがトリでキラーチューン連発 れんぱつ !絶好 ぜっこう 天気 てんき に恵 めぐ まれた「CIRCLE」初日 しょにち
2024年 ねん 5月 がつ 25日 にち 19:00
17 音楽 おんがく ナタリー編集 へんしゅう 部 ぶ
野外 やがい フェス「CIRCLE '24」が5月18、19日 にち に福岡 ふくおか ・海 うみ の中道 ちゅうどう 海浜 かいひん 公園 こうえん 野外 やがい 劇場 げきじょう で行 おこな われた。「CIRCLE」は2007年 ねん に初 はつ 開催 かいさい され、今年 ことし で11回 かい 目 め となるイベント。2日間 にちかん で18組 くみ のアーティストが出演 しゅつえん し、CIRCLE STAGE、KOAGARI STAGE、DJブースのKAKU-UCHI Annexという3つのステージでパフォーマンスが繰 く り広 ひろ げられた。この記事 きじ では1日 にち 目 め の模様 もよう をレポートする。
目次 もくじ
折坂 おりさか 悠太 ゆうた
燦々 さんさん とした太陽 たいよう の下 した 、雲 くも ひとつない青空 あおぞら にカラッとした風 ふう が吹 ふ く。絵 え に描 えが いたようなフェス日和 びより となった「CIRCLE」初日 しょにち 。CIRCLE STAGEにはまず折坂 おりさか 悠太 ゆうた が登場 とうじょう し、開演 かいえん の狼煙 のろし を上 あ げるがごとく「坂道 さかみち 」でやわらかな歌声 うたごえ を響 ひび かせる。「人人 ひとびと 」「スペル」と続 つづ け会場 かいじょう に心地 ここち よい揺 ゆ れを生 う み出 だ した折坂 おりさか は、「努 つとむ 努 つとむ 」ではアグレッシブなパフォーマンスを展開 てんかい し、硬軟 こうなん 織 お り交 ま ぜたステージでオーディエンスを魅了 みりょう 。「さびしさ」でのロングトーンで拍手 はくしゅ を浴 あ びたのち、新曲 しんきょく 「ハチス」で豊潤 ほうじゅん なサウンドを軽 かろ やかに届 とど け、最後 さいご は大 おお きな声 こえ で「CIRCLE!!」と叫 さけ んだ。
Nagakumo
一方 いっぽう のKOAGARI STAGEには、関西 かんさい を拠点 きょてん に活動 かつどう する“ネオネオアコ・バンド”Nagakumo が登場 とうじょう 。初 はつ の野外 やがい フェス出演 しゅつえん となる4人 にん は、そのうれしさをにじませながら「思 おも いがけず雨 あめ 」「日曜 にちよう 前夜 ぜんや 」といったポップチューンを奏 かな でていく。アコギの乾 かわ いた音色 ねいろ やエアリーな歌声 うたごえ が海風 かいふう に乗 の るたび、あたりは涼 すず やかな空気 くうき に包 つつ まれる。「あるところ」や「Bedtime Bear」ではたびたびパンキッシュな一 いち 面 めん を覗 のぞ かせ、Nagakumoの持 も つ魅力 みりょく をたっぷりと届 とど けた。
KIRINJI
日差 ひざ しが一層 いっそう 強 つよ くなり始 はじ めた14:00前 まえ 、CIRCLE STAGEにはKIRINJI が現 あらわ れた。堀込 ほりごみ 高 だか 樹 じゅ (Vo, G)たちは「Rainy Runway」で観客 かんきゃく を踊 おど らせ、その後 ご も「非 ひ ゼロ和 わ ゲーム」「nestling」とダンサブルな楽曲 がっきょく を連続 れんぞく でパフォーマンス。サポートの小田 おだ 朋美 ともみ (Vo, Syn)がリードボーカルを担 にな ったメロウなソウルナンバー「killer tune kills me」では、儚 はかな いハーモニーとギターの音色 ねいろ が切 せつ なさを演出 えんしゅつ する。スペイシーなシンセサイザーのサウンドで幕 まく を開 あ けた「Runner's High」が演奏 えんそう されると途端 とたん に風 ふう が強 つよ くなり、おおらかなサウンドに身 み を任 まか せるように上空 じょうくう でとんびが旋回 せんかい し始 はじ めた。KIRINJIは最後 さいご に人気 にんき 曲 きょく 「時間 じかん がない」を披露 ひろう し、白昼 はくちゅう の野外 やがい をダンスホールへと変容 へんよう させ、ステージを締 し めくくった。
グソクムズ
リハーサル中 ちゅう にメンバー紹介 しょうかい を終 お えたグソクムズ は、そのままハケることなく「じゃあやりまーす」と本番 ほんばん をスタート。「夏 なつ が薫 かお る」で軽快 けいかい なモータウンビートを鳴 な らし、ひと足早 あしはや い夏 なつ の訪 おとず れを報 しら せる。「すべからく通 とお り雨 あめ 」でたなかえいぞを(Vo, G)の「こんな太陽 たいよう カンカンな中 なか 申 もう し訳 わけ ないですけど、ここはハンドクラップ!」という煽 あお りを受 う けた観客 かんきゃく が頭上 ずじょう 高 たか くで手 て を鳴 な らすなど、ライブはチアフルなムードで進 すす んでいった。フェスを想定 そうてい して作 つく られたというラテン調 ちょう のナンバー「あるサンセット」で会場 かいじょう のボルテージは急上昇 きゅうじょうしょう 。ダウンテンポのしっとりした「素敵 すてき なメモリー」を経 へ て、4人 にん は伸 の びやかなメロディの「朝陽 あさひ に染 そ まる」でオーディエンスに別 わか れを告 つ げた。
大貫 おおぬき 妙子 たえこ
5年 ねん ぶりの「CIRCLE」出演 しゅつえん となる大貫 おおぬき 妙子 たえこ は、鮮 あざ やかなピンク色 ぴんくいろ のスカートを身 み に纏 まと いステージに。「ピーターラビットとわたし」を優美 ゆうび に歌唱 かしょう すると、会場 かいじょう にはたちまち穏 おだ やかな空気 くうき が流 なが れ出 だ す。代表 だいひょう 曲 きょく 「都会 とかい 」ではグルーヴィな演奏 えんそう が広 ひろ がっていき、それに合 あ わせてスタンディングエリアがゆったり揺 ゆ れる。その後 ご 披露 ひろう された「SIESTA」では、“昼寝 ひるね ”を意味 いみ するタイトルの通 とお り、まどろみながら大貫 おおぬき のパフォーマンスを楽 たの しんでいる人 ひと もおり、会場 かいじょう には終始 しゅうし リラックスしたムードが満 み ちていた。
TENDRE
KOAGARI STAGEに登場 とうじょう したTENDRE は「好 す きずきに踊 おど ってください」と「LIFE」を演奏 えんそう し、その言葉 ことば 通 どお りに観客 かんきゃく の体 からだ を揺 ゆ らしていく。アッパーチューン「FANTASY」が披露 ひろう されると、オーディエンスは一斉 いっせい にハンズアップし、TENDREの生 う み出 だ すサウンドに全身 ぜんしん で反応 はんのう した。続 つづ く「CLOUD」「hanashi」では打 う って変 か わってチルアウトした空気 くうき に。しかしクールダウンしたのも束 つか の間 ま 、「hanashi」のアウトロでは激 はげ しいサウンドがかき鳴 な らされ、会場 かいじょう の熱気 ねっき が再 ふたた び上昇 じょうしょう する。その勢 いきお いのままTENDREは「IMAGINE」「RIDE」をたたみかけた。
大橋 おおはし トリオ
日 ひ が傾 かたむ き、徐々 じょじょ に気温 きおん が下 さ がり始 はじ めた頃 ころ 、CIRCLE STAGEに大橋 おおはし トリオ が姿 すがた を現 あらわ す。「CIRCLE」初 はつ 出演 しゅつえん となる彼 かれ は「EMERALD」で壮大 そうだい かつしなやかな音 おと を奏 かな で、広大 こうだい な会場 かいじょう をたおやかな空気 くうき で包 つつ み込 こ む。「赤 あか いフィグ」のアウトロで熱 あつ いセッションを繰 く り広 ひろ げ、「月 つき の真 ま ん中 なか で」では静謐 せいひつ な音 おと をじっくり届 とど けた彼 かれ は「こんなにいいんだ、『CIRCLE』って」と率直 そっちょく な感想 かんそう を述 の べ、牧歌 ぼっか 的 てき な「カラタチの夢 ゆめ 」を披露 ひろう 。シッティングエリアの後方 こうほう では子供 こども が走 はし り回 まわ ったり、誰 だれ かが吹 ふ いたしゃぼん玉 だま が風 ふう に舞 ま ったりと、フェスならではの自由 じゆう な空間 くうかん が広 ひろ がる。ラストの「HONEY」では、ゆっくりと沈 しず みゆく夕日 ゆうひ を背 せ にオーディエンスがハンドクラップを鳴 な らした。
never young beach
そろいの法被 はっぴ 姿 すがた でステージに立 た ったnever young beach は安部 あべ 勇 いさむ 磨 すり (Vo, G)の「やるぜー!」という叫 さけ びを合図 あいず にライブをスタート。「なんかさ」でいきなり観客 かんきゃく を突 とっ き動 うご かし、祭 まつり 囃子 ばやし のようなリズムの「らりらりらん」で陽気 ようき なムードを作 つく り出 だ す。彼 かれ らは「Hey Hey My My」「毎日 まいにち 幸 しあわ せさ」などをノンストップで演奏 えんそう し、その間 あいだ オーディエンスは休 やす むことなく動 うご き続 つづ ける。「あまり行 い かない喫茶店 きっさてん で」では、このシチュエーションにぴったりの「夕暮 ゆうぐ れ時 じ 冷 つめ たい風 ふう が 調子 ちょうし はどう?と 問 と いかける」というフレーズで安部 あべ が「調子 ちょうし はどうですか!?」と問 と いかけ、観客 かんきゃく が大 おお きな歓声 かんせい でそれに答 こた えた。さらにネバヤン屈指 くっし のアンセム「明 あか るい未来 みらい 」「お別 わか れの歌 うた 」が披露 ひろう され、ステージは大団円 だいだんえん を迎 むか えた。
くるり
薄暗 うすぐら くなったCIRCLE STAGEに登場 とうじょう したのは、ヘッドライナーを務 つと めるくるり 。彼 かれ らは「In Your Life」「California coconuts」と最新 さいしん アルバムからミドルテンポのロックナンバー2曲 きょく を届 とど け、じっくりとライブを進 すす めていく。真 ま っ赤 か な照明 しょうめい を浴 あ びてデビュー曲 きょく 「東京 とうきょう 」を演奏 えんそう したのち、くるりはキラーチューン「ロックンロール」をパフォーマンス。イントロのギターリフが鳴 な り響 ひび いた瞬間 しゅんかん 、客席 きゃくせき は弾 はじ けるように沸 わ き立 た ち、最後 さいご の1音 おと まで熱狂 ねっきょう が渦巻 うずま き続 つづ けた。ブルージーな「京都 きょうと の大学生 だいがくせい 」が妖 あや しく披露 ひろう されたあとに、代表 だいひょう 曲 きょく 「ばらの花 はな 」のギターが鳴 な ると客席 きゃくせき から歓声 かんせい が上 あ がった。
佐藤 さとう 征 ただし 史 し (B)が「戻 もど って来 こ れてよかったですね。この場所 ばしょ 、ひさびさに来 き たら最高 さいこう ですね」と2年 ねん ぶりの「CIRCLE」出演 しゅつえん の心境 しんきょう を語 かた ると、岸田 きしだ 繁 しげる (Vo, G)も「最高 さいこう やね。カープファンもたくさんおるし。ここ福岡 ふくおか やで?」と野球 やきゅう 好 す きならではの視点 してん で感想 かんそう を述 の べた。そしてくるりは「水中 すいちゅう モーター」で会場 かいじょう にうねりを作 つく り出 だ し、「Morning Paper」をアグレッシブに演奏 えんそう 。アンコールでは近年 きんねん のくるりを代表 だいひょう する楽曲 がっきょく 「琥珀 こはく 色 しょく の街 まち 、上海 しゃんはい 蟹 かに の朝 あさ 」を披露 ひろう し、オーディエンスの期待 きたい にきっちり応 こた える選曲 せんきょく で最後 さいご までフェスを盛 も り立 た て「CIRCLE」初日 しょにち を締 し めくくった。
撮影 さつえい :ハラエリ、勝村 かつむら 祐紀 ゆうき 、chiyori
くるり Official @qrlinfo
くるりが出演 した「#CIRCLE '24」 のライブレポートが公開 !
https://t.co/01JOOZxuwH https://t.co/T3xou1jVaK