NO SIGNAL(ノーシグナル)
街を出て、大自然の中で暮らすことを選んだ10人の生き方
本書の内容
ノルウェーの無人島で灯台守として暮らす、ギリシャの廃村で新しい人生を始める、フィンランドのツンドラで犬と生きる、イランで古のペルシャ騎士の生活を守る、モンゴルの少数民族とともにトナカイの遊牧をする、アメリカで完全な自給自足を目指す──
本書に登場する10人の多くは、都会で働いたり学んだりしていたものの、あるとき、自然とともに暮らすことを決意する。忙しない現代社会から脱出し、人の生活圏から遠く離れた辺境の地や、インフラも整わない山や無人島、廃村へと移り住んだ。
ガスも水道も電気も通っていない場所で、夢にまでみた孤高の日々を送る、満ち足りた日々。
ソローに触発された著者は、北はフィンランドから南はアルゼンチンまで、彼らを訪ね歩き、ともに暮らし、それぞれの紆余曲折と、願い通りの日々を送る今を、美しい写真と文章にまとめた。
書評情報
書評・レビューで取り上げられました!
★毎日新聞 2022年9月3日
★読売新聞 2022年8月14日
★共同通信 配信書評
目次
ティンヤ・・・北極の夢
アリ・・・ペルシャの騎手
バーニー・・・ボヘミアン
ザヤ・・・トナカイ飼い
ジョージ・・・野生の森
シルヴィア・・・ギリシャの島
スカイ・・・パタゴニアのガウチョ
ベン・・・自給自足
ジェリー・・・自由への探求
エレナ・・・灯台守
旅日誌
本書のサンプル
読者の声
- 本当の意味で豊かな人間らしい生き方を考えさせられる魅力的な一冊でした。(38歳、男性)
- 何よりも写真がすてきです。私には、できないと思っていますが、とても憧れている(自然との共存してみたい)(44歳、女性)
- 23年前、八ヶ岳(1000m)にひとり暮らしを思い出しながら、やはりジオグラフィックの写真を眺めているだけで落ち着きます。(80歳、女性)
- 自然と共に生きる人々の生活や思いを知ることは自分の今後の生活を考えることに繋がる。非常にワクワクし面白い本だった。10人だけでなく100人の生き方を知りたい!(30歳、女性)
著者紹介
ブリス・ポルトラーノ
1991年生まれ。人間と自然の関係を探究する、フランスの写真家。子供時代をプロヴァンスで過ごし、自然、旅、写真への情熱をはぐくんだ。名門アートスクールのゴブランで写真を学ぶ。2015年から2020年にかけて、自然とともに生きるために人生を変える決断をした人びとを世界各地に訪ね、記録する。本書が初の写真集。
訳者紹介
山本 知子(やまもと・ともこ)
フランス語翻訳家。早稲田大学政治経済学部卒。東京大学新聞研究所研究課程修了。訳書に『簡素な生き方』(講談社)、『十五少年漂流記』『革命 仏大統領マクロンの思想と政策』(ポプラ社)、『東京散歩』(飛鳥新社)など多数。
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