みかんさん (女性20代)
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顔レビ
みかんさんのレビュー一覧
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ゆりかご
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制服姿で女子高生同士が仲良くしている姿を見ると、とても幸せなオーラが出ているようで、読んでいる側も幸せな気分に浸れます。しかもこの作品の場合は二人ともに小さい頃からの正真正銘の幼馴染みという関係ゆえに、他の人の誰よりもお互いの相手を知っている様子のため、あまりオープンではないことも知られているという意識が高まります。基本短編漫画の構成になっているのですが、二人にはこの先もぜひ、良い関係を築いていってくれるといいなあと思います。
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ＮＨＫ「ダーウィンが来た！」番組スタッフ
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バトルの原因がリーダー決め関連、食うか食われるか、天敵vs母子の愛という、各章ごとにそれぞれ理由は違うものの、どの動物も本当に命がけで立ち向かっている姿に勇気をもらいました。自分が気になったのはシマウマvsライオンのところで、強いのは明らかに後者ではあるけれども、襲われないように群れの集団でさまざまな工夫をして惑わして逃げる前者の知恵と行動は目を見張るものがあります。群れで円状になって全員で頭を中心にして後ろ足で外側を蹴り続けるのもそういった工夫のようです。
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柘植文
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令和の現代にはあまり存在しない場所なのかもしれませんが、こういう、来店して話せばどこかほっこりと安心できるような、昭和の懐かしさ溢れる喫茶、行ってみたいです。特にこの作品ではマスターとよっちゃんのキャラや人柄とゆるゆるのやり取りが良くて、メニューの定番格ともいえる美味しそうなコーヒーとトーストを口にしながら、自分であれば悩みとか相談したくなります。常連客も地元商店街関係の人々が多く、皆個性が豊かな方ばかりです。果物が出てくるお話はとても印象に残りました。
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泉坂光輝 / くろのくろ
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歴史ある京都の町中をモデルの地として、イケメン探偵と弁護士志望女子大生が活躍するお話です。依頼者のなくし物を見つけることを看板に掲げた事務所で、たとえ金額的には儲けにならない依頼でも断らず、また調査でも依頼された件のみならず時には客の背景にまで注目して踏み込むこともあるという、少し特殊な方針を打ち出しています。
この作品では度々、人間の過去の物語に焦点が当たっている気がします。その人にとって重い思い出など、思い出したくないものも存在しますが、あえてその認識をすることによって、何か心のなかに得るものがあるのではないかと感じました。
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水柿大地
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とある岡山県の山地に移住した、若き男性のお話です。21歳といえば若くてまだまだ都会で楽しく遊びたい年代のイメージがあるのですが、この書籍の主人公は通っていた大学を休学した際に地域おこし協力隊として訪れたことがきっかけで、その田舎ならではの魅力に惚れ込み、この地に住所を構えたとのことです。機械でなく手作業で田んぼの仕事をしたり、現地のおじいさんおばあさんと話したりするのは、都会ではなかなか味わえない体験だと思います。彼のように、積極的に田舎に関わる楽しさを見つけることを通して、今後も田舎の魅力を知る若者が増えてほしいと感じました。
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大友育美
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毎日の食事に取り入れられるお味噌汁の具に着目して、「○○の体調のときには△△を具に入れると良い」という指針を紹介してくれるガイドブックといえます。取り上げられているうちで特に実感しているのは、(自分の場合でいうと、冷え性による)身体の冷えがみられる時の効能です。身体を温めたいときに定番のネギは知っていたのですが、じゃがいも・パセリなど、意外な組み合わせのものでも実は良いということを知りました。冬場の冷える朝に食べるとポカポカする感じで、オススメです。
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小沢章友 / 棚橋なもしろ
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史実をもととしており、いささかフィクションの要素は取り入れられている感触がありますが、歴史上の偉人・豊臣秀吉の人物伝や考え方を知ることができる構成内容になっています。生い立ちは貧乏な家の出身でありながら、自らの努力と機転を生かして立身出世し、日本ではじめて天下統一を成し遂げた武将となるまでに至る、この迫力が感じられるストーリーは読みごたえがあります。彼自身、織田信長に忠誠を尽くしていたこともあり本能寺の変を受けてさぞかし無念の気持ちがあったと思いますが、そこからの全国統一への勢いにはすごく強い思いが溢れていたのではないかと推測します。
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日本の昔話 / YellowBirdProject / ちひろ / Ｓｈｉｚｕｋａ，Ｙ
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小僧が一目散に逃げている姿が印象的な物語です。「三枚のお札」という話はいくつかバリエーションがみられるものの、一般的に広まっているものとしては結局この作品のように、小僧を追ってお寺までやってきた山姥に対して、和尚さんが巧みな言葉で山姥自身を小さくさせたのち、おもちにくるんで食べてしまうという方法で見事退治してしまうという結末がメジャーになっているようです。てっきり火や武具などを使って倒すという選択肢をとるものと予想していた私にとって、この考えはなかなか思いつかないことだったのですごいと思います。本作品は英語版もついているので、英語圏の人にもこの話の魅力を知ってもらえると思います。
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青山誠
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今ではメジャーとなっているインスタントラーメンの改良に力を尽くした百福とその夫人をメインとした、心があたたまるお話です。「瞬間油熱乾燥法」を発見するまでの間、とことん納得がいく製品を探るべく、資金も富裕でない状態ながら、朝早くから夜遅くまで１年間も続けて自宅の小屋にこもって研究していたのには脱帽です。また、家族として彼を支え続けた奥さんも、本当に尊敬します。読後感として、根性と執念がよほど強くなければやりとげられないと思える物事に対してでも、諦めずに一歩一歩、粘り強く頑張ることの大切さを教えてくれる作品だと感じました。
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一柳雅彦
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社会のなかでは冴えないポジションに思われている主人公のサラリーマンが、尽きぬことのないラーメンへの愛を披露している内容です。彼にとって運命の一杯となった「おおきた」でのラーメンとの出会いはすごく偶然のものであり、そこからさらに自分の好きな分野である麺類の商品開発に携わるポジションとなる決意をもたらすとは、人生の転機とは計り知れないものだと思いました。やはり人気の麺はもちもちしていることが共通のようです。
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編乃肌 / 烏羽雨
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私立高校の学生をしながらこっそりマンガを描き商業誌にも連載している女子の紬と、彼女のもとに現れた魔人アシスタント(後に「飯スタント」に就任)のお話で、二人の日常のやり取りがほんわかしていて、読んでいる側もほっこりしてきます。特筆すべきはアシスタントの有能さ。原稿を仕上げるのに忙しいあまり家事に手がつけられないヒロインのためにご飯を作ってくれる場面では、優しさを感じられます。毎日が充実していて、なによりです。
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貝塚爽平
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今の凛々しい姿の富士山になるまでに、この地で過去にどのような自然現象が起きていたのかを学ぶことができる一冊です。よく現在の富士山が単独で噴火して成立したものだと考えている人が多いようですが、実は過去に古富士など、複数の火山が続けてほぼ同じ地で噴火してきたために山が盛り上がって行き、最終的に最後の噴火で成立したのが今ある富士山の姿であるということを、この本で学べます。他にも付近の自然環境の移り変わりなど、当地での自然史に関する知識を身に付けることができるので、登山の際に同伴者に山の成り立ちの説明ガイドをすることも可能になると思います。
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ヨシダナギ
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海外でたとえ流暢に言葉が通じなくとも、まずは自分が彼らと同じような容姿になって心を通わせるところから始めようとする、まさに「形から入る」の考え方が貫かれた書籍だといえます。それでも知らない人の前で服を脱ぐという行為はなかなかハードルが高いのですが、これをしたことで本当に現地の民族の人々から自分を受け入れられやすくなるということが証明されている気がします。相互理解を第一の考えとするヨシダさんの信念と勇気が表れていて、頭が下がります。
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別府正一郎
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かつては発展途上国中心の大陸として、先進国の設備投資などの助けを得たりしながら生活している人が多い国々が集う場所のイメージでしたが、今はスマホやネットワークの普及、あるいは農業生産改良等の文明の発達で裕福になる人々が増えている印象です。ともあれこの書籍からは、同じ国内でも貧富の差が生じたり、都市開発による問題なども発生している模様だと知りました。これから先に何が起きるかは誰にも予測できないことなので、現在進行形で発達中のアフリカの今後の行く末を、これからも見守っていく必要があると感じました。
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sekokoseko
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ルームシェアのメンバーとして、それぞれ人生経験のある個性的な３人がともに暮らすという作品です。レディースコミックに定番のドロドロ要素はなく、相手のことを尊重しながら自分のやりたいことを自由にするという、本当に心から楽しそうだと思える生活の様子が描かれています。よそよそしさのないパジャマパーティーなど、女友達同士だからこそ楽しみを共有できるイベントが開かれていて、私もこういう暮らしに参加してみたいなあと思える一冊でした。
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クリストファー･ベルトン / 渡辺順子
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名作「ハリー・ポッター」シリーズはイギリスが舞台となる魔法使い系の特徴が濃厚な作品だけに、主人公ハリーたちが所属するホグワーツや、冒険するさまざまな場所も、イギリスの風土や歴史と密接に関連した場所であるケースが多いことがわかりました。特に国内の森という観点からいえば、森林は国外にも多くみられるものなのに、シリーズ作品にぴったりに感じるのはイギリス国内に自生する自然林が集結した場所というふうに感じてしまうのは、英国ならではの風情と風土を我々が好んでいるからかもしれないと感じてしまいます。
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高橋真澄
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空気が澄み高い建物が少なく自然いっぱいのこの広大な北海道の地で、十数年単位というスケールでの長年にわたり撮りため続けてきた虹の写真集です。雨上がりや適度な湿度など、虹が発生する天候には一定の条件を満たしている必要がある点や、いつどこに現れるかが予測しにくい点もあるのですが、それでもなお虹を撮影しようと頑張っていた撮影者の苦労が伝わってきます。美瑛、富良野近辺の牧草地のような広い場所と七色に光る虹のコラボレーション写真は、とてもきれいで貴重だと感じました。
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千田純生 / 藤坂ガルシア千鶴 / 亘崇詞
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アルゼンチンの世界的な有名サッカー選手・監督であるマラドーナの、その波瀾万丈に富んだ人生を学習マンガにした一冊です。フィールド内外で数々の伝説や議論を巻き起こした愛されキャラなイメージがある一方で、生い立ちには貧乏な家庭の出身という背景があって、サッカーに人生を捧げようと思ったそもそものきっかけは家族を幸せにしたいからという、純粋な思いやりの気持ちがあったためであることを知りました。結構心にじーんとくる場面が多いと思います。
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田中六大
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日本人の国民食において麺部門で常に上位を争う料理、うどんとラーメン。この作品ではこの２つの料理を擬人化して激しいバトルを繰り広げるという、なんとも着眼点がユーモラスで楽しく、思わず笑ってしまう内容です。ただ最後はどちらが勝者とかではなく、双方の料理の合間に入る仲裁役が現れるというまとめ方をしていますので、結果的には穏やかな読後感を得られます。うどんにもラーメンにもそれぞれ良いところがありますので、その日その日で食べたいものを選べば良いと思います。
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高山羽根子
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高山先生の作品には、その独特な視点から登場人物同士の交流関連をメインにするものが多くあり、この作品集ではそれぞれ違った境遇にいる人々の行動に焦点が当てられ、しかもSFさながらに不思議に描かれている感じがします。私が印象に残ったのは「母のいる島」です。周囲を海で隔てられ外界との交流もごく限られたものとなっている様子のなか、女性が多く登場する賑やかな雰囲気と、母のカッコいい生き姿がとても心に残りました。
※販売中の作品のみ表示されます。
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