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PALOROSA|Ron Herman

Journal

PALOROSA

PALOROSA

Ron Herman Journal

Issue 85Posted on Jan 24.2024

シンプルなデザインがかもす、りんとした上質じょうしつかん。オブジェのような存在そんざいかんうつくしさ……。トートバッグとプランターカバーという定番ていばんのアイテムにもかかわらず、ラグジュアリーさがただよいます。2014ねん、イタリア・ミラノで誕生たんじょうしたライフタイルブランド「PALOROSA」(パロロサ)です。

「PALOROSA」(パロロサ)の魅力みりょくはシンプルなフォルムが造形ぞうけいこんシーズンのロンハーマンの別注べっちゅうアイテムはカラーをくろ統一とういつ
サイズちがいで展開てんかいするプランターカバーは、アクセサリーケースやトラッシュボックスにも

 

PALOROSAの無駄むだがないミニマリズムな造形ぞうけい。その秘密ひみつは、デザイナーのCecilia Pirani(セシリア・ピラーニ)さんのキャリアにあります。セシリアさんはニューヨークで建築けんちく、そしてミラノでランドスケープアーキテクトとして活躍かつやくしてきました。クリエイションの哲学てつがくにかかげているのが「建築けんちくとファッションの共存きょうぞん」。うつくしさだけでなく、実用じつようせいをも両立りょうりつさせることを目指めざしているのです。

 

デザイナーのCecilia Pirani(セシリア・ピラーニ)さんはイタリアとグアテマラのハーフ。グアテマラの伝統でんとう工芸こうげいをリスペクトして、現地げんちにスタジオをかまえてものづくりをおこなう。
ブランドめいは「パロデロサ」ともばれる灰色はいいろのバラが中央ちゅうおうアメリカ固有こゆう由来ゆらいしている

 

その哲学てつがく実現じつげんさせているのは、「ディテールへのこだわり」とセシリアさんはかんがえています。では、PALOROSAをにしてみましょう。まずおどろくのは、しっかりとした頑丈がんじょうさです。バスケット、いわゆる「かごバッグ」なのですが、かるさというさをかしつつ、おもいものをれてもシルエットがくずれるとことはありません。素材そざいにリサイクルプラスチックを使用しようしているからです。そのみのこまかくてうつくしいこと。かたくて丈夫じょうぶなプラスチックをここまでむには、相当そうとう技術ぎじゅつ必要ひつようとされます。

PALOROSAのすべての素材そざいは、2014ねんのブランド創立そうりつから環境かんきょう配慮はいりょしてリサイクルプラスチックを使用しよう耐久たいきゅうせいたかいのでおもたいものをれてもフォルムがくずれない

 

PALOROSAのすべてのアイテムは、グアテマラのしゅによってひとひとつがづくりされているのです。グアテマラはかごバッグの発祥はっしょうひとつ。マヤ文明ぶんめい時代じだいから伝統でんとうてき手工しゅこうげいとして、現在げんざいまで脈々みゃくみゃくがれているのです。グアテマラにみずからのルーツをつセシリアさんは、2012ねんはじめて故郷こきょうおとずれました。そして、その職人しょくにんたちの高度こうど技術ぎじゅつ情熱じょうねつ魅了みりょうされたのです。このすぐれたクラフトマンシップを、ファッションの世界せかいかすことはできないのか。それがPALOROSAが誕生たんじょうするきっかけでした。


芸術げいじゅつひんのようなうつくしさをかんじさせる緻密ちみつ手仕事てしごとく。シンプルなデザインはどんなシーンでもシームレスになじむ

 

セシリアさんがPALOROSAで大切たいせつにしているのが、「いろ」です。「いろ素材そざいそのもの。質感しつかん触覚しょっかく視覚しかくてき印象いんしょう喚起かんきします。色彩しきさいは、繊維せんいとその可能かのう使つかかたわせを、デザインとむすびつける手助てだすけをしてくれます」。こんシーズン、ロンハーマンがPALOROSAに別注べっちゅうしたアイテムカラーはくろ統一とういつ光沢こうたくのあるあでやかなかがやきは、じつにエレガント。シックなたたずまいで、ぶしやシーンをえらばずにフィットすることでしょう。

 

トートバッグは4サイズで展開てんかい。バッグとしてはもちろん、アイデア次第しだいでキッチンやバスルームでも活躍かつやくする

 

ミラノという都会とかいてきなデザイン、そして、グアテマラのぬくもりをかんじる手仕事てしごと。モダンと伝統でんとうという相反あいはんする世界せかい融合ゆうごうが、唯一ゆいいつ無二むに存在そんざいかんんでいるのです。ぜひ、PALOROSAの魅力みりょくれてみてください。

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