雨あめ穴あな氏しが語かたる『変へんな絵え』大だいヒット3つの要因よういん　世界せかいでホラーファン必携ひっけいと評ひょうされるワケ

日本にっぽん国内こくないで著作ちょさくシリーズが累計るいけい120万まん部ぶを突破とっぱしたYouTuberの雨あめ穴あな氏し。人気にんき作さくのひとつ『変へんな絵え』が世界せかい30の国くにと地域ちいき（北米ほくべい、ヨーロッパ、南米なんべい、アジア）で出版しゅっぱんが決定けってい。それを記念きねんし、雨あめ穴あな氏しが初はじめてマスコミの前まえに登場とうじょうし、会見かいけんが行おこなわれた。本ほんが売うれない時代じだいに、なぜ雨あめ穴あな氏しの小説しょうせつは異例いれいの大だいヒットとなったのか? その秘密ひみつが明あかされた。

なぜ『変へんな絵え』はここまでヒットしたのか?

『変へんな絵え』シリーズの特徴とくちょうは「読者どくしゃ層そうが若わかいこと」だという。スマホのゲームやマンガ、アニメに親したしんでいる日本にっぽんの若者わかもの・子こどもになぜヒットしているのか? 雨あめ穴あな氏しによれば、ズバリ、3つの理由りゆうがあるという。

【雨あめ穴あな】まず1つめの理由りゆうは「読よみやすいこと」です。マンガ・アニメに親したしんでいる日本にっぽんの若者わかものにとって、文字もじだけの本ほんを読よむのは苦痛くつうだと思おもいます。そこで『変へんな家いえ』では、複雑ふくざつなトリックやストーリーの要点ようてんを説明せつめいするための図ずをたくさんいれています。

特とくにページ割わりを重視じゅうししていて、図ずはページを行おこなったり来きたりしなくてもすぐに見みられる位置いちに配置はいちしています。学術がくじゅつ書しょなら、前まえのページに戻もどったりする作業さぎょうがあっても仕方しかたないかもしれませんが、私わたしの小説しょうせつはあくまでエンターテインメントなので、リーダビリティにはこだわっています。

私わたしは自分じぶんの作品さくひんを「コミック風ふう小説しょうせつ」または「マンガ風ふう小説しょうせつ」と呼よんでいます。私わたしもマンガを読よむのが大好だいすきなので、マンガと小説しょうせつを融合ゆうごうさせたかったのです。

もちろん、私わたしのやり方かたがスタンダードでベストだとは思おもっていません。本当ほんとうは若わかい人ひとにも、例たとえば横山よこやま秀夫ひでおさんの小説しょうせつのような難むずかしい作品さくひんも読よめるようになってほしいと思おもっています。そこで、私わたしの本ほんを通とおして、若わかい人ひとたちにも小説しょうせつを読よむ楽たのしさを知しってもらい、もっと難むずかしい小説しょうせつを読よむことに挑戦ちょうせんする勇気ゆうきを持もってもらいたい。それが私わたしの願ねがいです。

たしかに『変へんな絵え』の中身なかみを見みてみると、イラストがふんだんに使用しようされている。普段ふだん小説しょうせつを読よんでいない読者どくしゃにとっては、とても親切しんせつな作つくりで読よみやすいだろう。では、2つめの理由りゆうは何なにだろうか?

【雨あめ穴あな】2つめの理由りゆうは「YouTube」です。私わたしはユーチューバーとして、ダンスや料理りょうり、長編ちょうへんミステリーの動画どうがを投稿とうこうしています。新刊しんかんが出でるたびに その本ほんの第だい1章しょうの内容ないようを動画どうがにして投稿とうこうしています。要ようするに、私わたしは自分じぶんの本ほんを宣伝せんでんし、その本ほんの面白おもしろさを伝つたえるために、あらゆる技術ぎじゅつを駆使くししているのです。

雨あめ穴あな氏しがYouTubeに投稿とうこうしているミステリー動画どうがは、なんと1000万まん回かい再生さいせいを超こえているものも珍めずらしくない。思おもわず背筋せすじがゾクッとするような動画どうがは、小説しょうせつで続つづきを読よんでみたくなるような構成こうせいになっている。若わかい読者どくしゃを惹ひきつける重要じゅうような鍵かぎとなっているのは間違まちがいないだろう。

【雨あめ穴あな】そして3つめの理由りゆうは「私わたしの本ほんがとにかく怖こわい」ということです。

いま、日本にっぽんの若者わかものの間あいだでホラーがブームです。しかし、怖こわいお化ばけや恐おそろしい怪物かいぶつが登場とうじょうするような伝統でんとう的てきなホラーではなく、静しずかで不気味ぶきみな、不安ふあんな気持きもちにさせる物語ものがたりが人気にんきなのです。そして、そのような不安ふあんな物語ものがたりこそ、私わたしが書かいているものです。これが、私わたしの本ほんが若わかい読者どくしゃに人気にんきがある最大さいだいの理由りゆうかもしれません。

今いまの世界せかいは、日本にっぽんも含ふくめて、悲かなしいことばかりで大変たいへんな時代じだいです。もしかしたら、若わかい人ひとたちや子こどもたちは、そのような不安ふあんな空気くうきを感かんじ取とり、それに対処たいしょするために、私わたしの小説しょうせつのような不安ふあんな物語ものがたりに目めを向むけているのかもしれません。

すべての子こどもが心配しんぱいのない、平和へいわな世界せかいで育そだってほしいと願ねがっています。しかし私わたしにはそれを実現じつげんする力ちからがありません。その代かわり、良よい物語ものがたりを書かいて、若わかい読者どくしゃを幸しあわせにしたいと思おもっています。今いまは、がんばってシリーズ4作さく目めを執筆しっぴつしています。

なぜ雨あめ穴あな氏しはこのビジュアルになったのか?

会見かいけん中ちゅうにダンスを披露ひろうする雨あめ穴あな氏し

雨あめ穴あな氏しのビジュアルに疑問ぎもんを持もっている人ひとは多おおいだろう。黒くろの全身ぜんしんタイツに白しろいお面めんの出いで立たち...。それは、歌舞伎かぶきの黒子くろこをモチーフにしているという。グローバルな視点してんで見みると、ホラー映画えいがのジェイソンを想起そうきする人ひともいるだろう。

会見かいけんでは「容姿ようしと作品さくひんのシリアスさにギャップがある」という意見いけんも飛とび出だした。そのお面めんの下したの素顔すがおとは? 雨あめ穴あな氏しは自分じぶんのビジュアルについて、どう考かんがえているのだろうか?

【雨あめ穴あな】このお面めんを外はずしたら、国民こくみん的てきスターだったり、または犯罪はんざい者しゃだったり...ということはありません。

私わたしのビジュアルは海外かいがいの人ひとだけなく、日本人にっぽんじんにとっても怖こわいものだと思おもいます。しかし、子こどもたちが私わたしのコスプレをしてくれたり、絵えを書かいてくれたりと、この姿すがたをとても気きに入いってくれているようなんです。

さらに、『変へんな絵え』の帯おびに雨あめ穴あなのビジュアルを使用しようしたところ、売うり上あげが伸のびたと出版しゅっぱん社しゃの方ほうから聞ききました。ですので、私わたし自身じしんも自分じぶんの容姿ようしについて少すこし悩なやんでいた時期じきもあったのですが、いまでは「このままで良よいのかもな」と思おもっています。

これから北米ほくべい、ヨーロッパ、南米なんべい、アジアといった世界せかい30の地域ちいきで出版しゅっぱんが決定けっていしている『変へんな絵え』。出版しゅっぱんにあたって、世界せかいの出版しゅっぱん社しゃ・作家さっかからも賞賛しょうさんのコメントが寄よせられている。一部いちぶを紹介しょうかいする。

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「私わたしが初はじめて『変へんな絵え』を読よんだとき、その複雑ふくざつなミステリーのプロットとイラストの見事みごとな斬新ざんしんさにすっかり虜とりこになりました。英国えいこくの読者どくしゃもきっと気きに入いると思おもいます。イギリスでの出版しゅっぱんが待まち遠どおしいです」
――イギリス出版しゅっぱん社しゃ・Pushikin 編集へんしゅう者しゃ Daniel Seton

「素晴すばらしく革新かくしん的てき．不気味ぶきみで巧妙こうみょう。一見いっけんつながりのない物語ものがたりが複雑ふくざつな結むすび目めとなり、それを雨あめ穴あなが見事みごとに解ときほぐしていく」
――G.T.カーバー（全米ぜんべいベストセラー『マードル』の著者ちょしゃ）

「雨あめ穴あなはこの不気味ぶきみなホラーで国際こくさい的てきなデビューを飾かざった。愉快ゆかいで不気味ぶきみなイラストや図解ずかいの連続れんぞくと、その作者さくしゃたちのつながった物語ものがたりによって、読者どくしゃは登場とうじょう人物じんぶつと一緒いっしょに探偵たんていごっこができる...。この複雑ふくざつなパズル・ボックスはホラー・ファン必携ひっけいである」
――Publishers Weekly 誌しでの最新さいしん評価ひょうか
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『変へんな絵え』は日本にっぽんの文化ぶんかが色濃いろこく出でたホラーだ。それが、なぜこのように世界せかいに受うけ入いれられたのだろうか?

【雨あめ穴あな】文章ぶんしょうとイラストを組くみ合あわせたスタイルは海外かいがいでも珍めずらしいそうです。この新あたらしい小説しょうせつのスタイルが日本にっぽん特有とくゆうのものだったという点てん。また、現在げんざいは『呪詛じゅそ』など、アジアのホラーが世界せかい的てきに注目ちゅうもくされています。私わたしの本ほんはアジア的てきな価値かち観かんで書かかれているので外国がいこくの方ほうにも楽たのしんでもらえたのだと思おもいます。

雨あめ穴あな氏しの「コミック風ふう小説しょうせつ」は、その斬新ざんしんなスタイルで文学ぶんがく界かいに新風しんぷうを吹ふき込こんだ。とにかく読よみやすさにこだわったことで、若年じゃくねん層そうを中心ちゅうしんに大おおきな支持しじを集あつめ、読書どくしょ離ばなれが進すすむ現代げんだいにおいて、新あらたな読者どくしゃ層そうの開拓かいたくに貢献こうけんしている。そして今後こんごは、日本にっぽんのカルチャーを前面ぜんめんに押おし出だした作風さくふうで、世界中せかいじゅうの読者どくしゃを魅了みりょうしていくことだろう。