上手じょうずなイカの焼やき方かたと下した処理しょり

魚介ぎょかい類るいの中なかでも、日本人にっぽんじんが家庭かていでよく食たべるイカですが、スルメイカ・ヤリイカ・スミイカといったぐあいに、非常ひじょうに種類しゅるいも多おおく、新鮮しんせんなものは、もちろん刺身さしみがいちばんですが、手軽てがるに焼やいても、おいしいものです。ただし、焼やく場合ばあいには気きをつけないと、網あみの上うえでクルクルと丸まるまって、てこずりますね。今回こんかいは、上手じょうずなイカの焼やき方かたと下した処理しょりなどを紹介しょうかいします。

イカを焼やくときの下しも処理しょり方法ほうほう

イカを上手じょうずに焼やくには、まず開ひらいてから皮かわをむきます。俗ぞくに「えんぺら」といわれる三角さんかくの帽子ぼうしのような部分ぶぶんの下したに包丁ほうちょうを入いれて取とりはずし、そこからいっきに皮かわをむきます。

しかし、うまくむけないで、皮かわが残のこったときには、手てがすべるので、乾かわいた布ぬのきんを使つかって、皮かわをつまむようにすると、らくにむけます。指先ゆびさきに塩しおをつけても、よいでしょう。ていねいにするときには、裏うらの薄皮うすかわも取とるようにします。

つぎに、イカの表ひょうと裏うらに切きれ目めを入いれます。これがクルクルと丸まるまらないようにするための、大切たいせつなポイントです。

切きれ目めの入いれ方かたは、イカの繊維せんいが長ながいので図ずのような格子こうし形がたか斜ななめ格子こうしに、必かならず繊維せんいに切きれ目めが入はいるようにします。このとき包丁ほうちょうは、まっすぐ立たてないで、少すこし斜ななめに切きれ目めが入はいるようにしますと、焼やき上あがりもされいになります。

いかの皮かわむきのコツ

いかの皮かわむきは大変たいへん苦労くろうします。簡単かんたんに皮かわをむくには、キッチンペーパーを使つかうと便利べんりです。キッチンペーパーでいかの皮かわをつかむようにしてひっぱると簡単かんたんにむけます。

イカの皮かわが簡単かんたんに剥むける裏うら技わざ

スプン２杯はいのお酢すを、タッパに入いれて、足あしとわたを取とったイカを皮かわを下した側がわにして３分間ふんかん漬つけます。そして、頭あたまの方ほうから引ひっ張ぱると、つるっと皮かわが剥むけます。これは、何なん重じゅうにも成なっているイカの皮かわの一番いちばん強つよい２枚まい目めの皮かわのコラーゲンをお酢すが溶とかしているからです。３分間ふんかんという短みじかい時間じかんですので、お酢すの味あじが染しみこむ前まえに、皮かわを剥むいてしまっている為ため、酸すっぱくなりません。

じょうずなイカの焼やき方かた

しっかりと下したごしらえをしてから焼やきますと、イカも丸まるまらないで上手じょうずに焼やけますが、さらに念ねんを入いれて、金かなぐしを二に、三さん本ほん縫ぬうように刺さして焼やけば、申もうし分ぶんありません。

焼やき上あがったイカは、短冊たんざくの形かたちに切きると、繊維せんいを短みじかく切きることになってとても食たべやすくなります。短冊たんざく切ぎりは、イカをまず縦たてに二ふたつに切きり離はなしてから、それを横よこから切きっていけばいいのです。

ところで、イカは胴どうのほかに、足あしを焼やいた「ゲソ焼やき」もおいしいですね。すし屋やさんなどがイカの足あしのことをゲソというのは、ぬいだはき物ものの「下足げそく」を略りゃくしたことばですが、イカは胴どうも足あしも焼やき過すぎると硬かたくなるので、注意ちゅういしましょう。