英国のトラス新首相は経済の暗い見通しを変えられるのか。普通に考えれば、答えは「ノー」だろう。英国を苦しめているインフレ、実質賃金の落ち込み、財政・貿易赤字は先進主要7カ国で下位だ。これに対し、トラス氏は大規模な減税や巨額の光熱費補助といった物議を醸す政策で応じようとしている。これにより英国の財政赤字は1000億ポンド(約16.5兆円)、GDP比で5%悪化することになるが、同氏はインフレの責任をイングランド銀行(中央銀行)に押し付ける構えだ。
西側各国では、ウクライナ戦争の痛みを和らげるべく、多くの指導者が減税やエネルギー補助といった「異端の政策」に頼るようになっている。だが、トラス氏の大胆さはそのはるか上を行く。
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