日本にっぽん企業きぎょうが生産せいさんを急いそぐ航空こうくう燃料ねんりょう｢SAF｣めぐる対立たいりつ 2030年ねんに燃料ねんりょうの10％をSAFにする目標もくひょうだが…

SAFとは、CO2排出はいしゅつ量りょうが多おおい航空機こうくうき用ようのジェット燃料ねんりょうを代替だいたいする持続じぞく可能かのうな航空こうくう燃料ねんりょうだ。

（写真しゃしん：Scharfsinn／PIXTA）

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日本にっぽん企業きぎょうもSAF生産せいさんに本腰ほんごしを入いれ始はじめた。2050年ねんにゼロエミッションという世界せかいの航空こうくう業界ぎょうかいの目標もくひょう達成たっせいには、SAFの普及ふきゅうに全力ぜんりょくを尽つくすほかない。

日本にっぽんでは、30年ねんに航空こうくう燃料ねんりょうの10％をSAFにするという目標もくひょうを掲かかげるが、EUはもっと意欲いよく的てきだ。義務ぎむ化かされるSAF含有がんゆう率りつが30年ねんは6％だが、35年ねんには20％、50年ねんには何なんと70％にもなる。

一方いっぽうでEUはトウモロコシや大豆だいずなどの食用しょくよう作物さくもつを原料げんりょうとするSAFの使用しようを禁きんじている。認みとめられる原料げんりょうは、e-fuel（CO2と再生さいせい可能かのうエネルギー由来ゆらいの水素すいそから製造せいぞうされる合成ごうせい燃料ねんりょう）や藻類そうるい、廃はい食しょく油ゆなどだ。

だが、米国べいこくなどからは、「それらの原料げんりょうだけで需要じゅようを賄まかなえるのか」と疑問ぎもん視しする見方みかたが根強ねづよい。