"CO2削減さくげんの救世主きゅうせいしゅ"？ 大だい化ばけなるかエタノール ENEOS､出光興産いでみつこうさん､コスモエネルギーHD…

航空こうくう燃料ねんりょうSAFの原料げんりょうとしてもエタノールへの関心かんしんが高たかまる。

エタノールの原料げんりょうとなるトウモロコシ畑はたけと工場こうじょう（米べいイリノイ州しゅう）（写真しゃしん：編集へんしゅう部ぶ撮影さつえい）

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エタノールはアルコールの一種いっしゅで、海外かいがいではそれを燃料ねんりょうとして使つかうことが50年ねんくらい前まえから普及ふきゅうしている。

例たとえば米国べいこくにおいては、1970年代ねんだいのオイルショックによる原油げんゆ高だかで、「エタノールは価格かかくも安やすく環境かんきょうにも優やさしい」ということで使つかわれ始はじめた。

モータースポーツでも、エタノールの使用しようが広ひろがっている。米よねインディカー・シリーズでは、2007年ねんからガソリン15％、エタノール85％の混合こんごう燃料ねんりょうが使つかわれ、23年ねんからはエタノールを含ふくむ再生さいせい可能かのう燃料ねんりょう100％の燃料ねんりょうに切きり替かわった。

またF1世界せかい選手権せんしゅけんでも22年ねんからエタノールを10％混合こんごうしたガソリン、E10が導入どうにゅうされた。

日本にっぽんはというと、2010年ねん前後ぜんこうに政府せいふや石油せきゆ元売もとうり、自動車じどうしゃ業界ぎょうかいで、石油せきゆ由来ゆらいではなく、トウモロコシやサトウキビなど植物しょくぶつから作つくられるバイオエタノール利用りようの動うごきが見みられたものの、原料げんりょう調達ちょうたつのコストと安定あんてい供給きょうきゅうなどがネックとなって事業じぎょう化か・商用しょうよう化かが難むずかしいと判断はんだんされ、その後ご広ひろがることはなかった。

CO2削減さくげんに貢献こうけん

ところが、ここに来きてエタノールへの関心かんしんが高たかまっている。

その背景はいけいには、地球ちきゅう温暖おんだん化かなど気候きこう変動へんどうに対応たいおうし、30年ねん、50年ねんに向むけて設定せっていした脱だつ炭素たんそ社会しゃかい達成たっせいのために、二酸化炭素にさんかたんそ（CO2）削減さくげんに向むけた取とり組くみを急いそがなければならないということがある。

そのためには日本にっぽんで消費しょうひされる石油せきゆ製品せいひんの約やく4割わりを占しめる運輸うんゆ業ぎょうの燃料ねんりょうを変かえる必要ひつようがある。またCO2排出はいしゅつ量りょうが多おおい航空機こうくうき用ようのジェット燃料ねんりょうを代替だいたいする持続じぞく可能かのうな航空こうくう燃料ねんりょうSAF（Sustainable Aviation Fuel、→関連かんれん記事きじへ）の原料げんりょうとしても期待きたいされている。