わが子こに｢ウザい｣｢消きえろ｣と言いわれた親おやたちへ ｢子こどもによる暴言ぼうげん｣親おやが知しらない思春期ししゅんきの子この"本質ほんしつ"

親おやの感情かんじょう的てきな反応はんのうは、思春期ししゅんきが終おわって普通ふつうならまた以前いぜんのような親子おやこ関係かんけいに戻もどれるような時期じきになっても、子こどもの気持きもちが元もとに戻もどらないことも…（写真しゃしん：horiphoto／PIXTA）

「ウザい。消きえろ」など思春期ししゅんき、反抗はんこう期きの子この暴言ぼうげん……。親おやとしては頭あたまにきますよね。まったく平気へいきという人ひとはいないと思おもいます。つい頭あたまにきて「いいかげんにしろ！」と叫さけぶなど、感情かんじょう的てきな反応はんのうをしてしまうこともあるかもしれません。

でも、その気持きもちは本当ほんとうによくわかるのですが、それでも親御おやごさんたちに伝つたえたいのは、そうした反応はんのうが完全かんぜんに逆ぎゃく効果こうかになるということです。

火ひに油あぶらを注そそぐことで暴言ぼうげんの応酬おうしゅうになり、子こどもはますます反抗はんこう的てきになります。家いえの中なかの雰囲気ふんいきが最悪さいあくな状態じょうたいになり、親子おやこともどもストレスがマックスに達たっします。

親おやは「存在そんざい否定ひてい」「人格じんかく否定ひてい」してしまいがち

さらに一番いちばん気きをつけなければならないのは、怒いかりのあまり言いってはいけない存在そんざい否定ひていや人格じんかく否定ひていの言葉ことばを子こどもにぶつけてしまうことです。

存在そんざい否定ひていとは「お前まえなんかいなければよかった」「生うまなければよかった」など、その子この存在そんざいそのものを否定ひていする言葉ことばです。人格じんかく否定ひていとは「お前まえは卑怯ひきょうだ」「本当ほんとうにずるい」「口くちばっかりだ」「うそつき」「情なさけないやつ」など、その子この人格じんかくを丸まるごと否定ひていする言葉ことばです。

こういう言葉ことばは深ふかく子こどもの心しんを傷きずつけ、親おやに対たいする不信ふしん感かんにつながります。そうなると、思春期ししゅんきが終おわって普通ふつうならまた以前いぜんのような親子おやこ関係かんけいに戻もどれるような時期じきになっても、子こどもの気持きもちが元もとに戻もどらないことがあります。

このようなことにならないために、私わたしは思春期ししゅんきの子こどもが暴言ぼうげんを吐はく背景はいけいを親おやがしっかり理解りかいしておくことが大事だいじだと思おもいます。理解りかいすれば怒いかりが少すこしは和やわらぐのではないでしょうか？