北きたヤード新しん線せん、大筋おおすじ合意ごうい　大阪おおさか市し地下鉄ちかてつ四よつ橋線ばしせん乗のり入いれ

　阪急はんきゅう阪神はんしんホールディングス傘下さんかの阪急電鉄はんきゅうでんてつと大阪おおさか市し、国土こくど交通省こうつうしょうは８日にち、再さい開発かいはつが進すすむ大阪おおさか市しの梅田うめだ貨物かもつ駅えき（北きたヤード）の跡あとに鉄道てつどうを通とおす原案げんあんを固かためた。大阪おおさか市営しえい地下鉄ちかてつ四よっつ橋きょう線せんと相互そうごに乗のり入いれ、建設けんせつ費ひは１千せん億おく円えん程度ていどとされる。阪急はんきゅうや国交こっこう省しょうは早期そうき着工ちゃっこうを目指めざしており、財政難ざいせいなんの大阪おおさか市しがいつ費用ひよう負担ふたんに応おうじるかがカギとなる。

　原案げんあんでは、新しん線せんは四よつ橋線ばしせんの西梅田にしうめだ駅えき―北きたヤード―阪急はんきゅう十じゅう三さん駅えきの２．９キロで、大だい部分ぶぶんは地下ちかを走はしる。北きたヤードはＪＲ大阪おおさか駅えきの北きたにあり、約やく２４ヘクタール。うち東側ひがしがわの約やく７ヘクタールは１１年ねんに街開まちびらきし、商業しょうぎょう施設しせつやマンション、ホテルなどができる。新駅しんえきは北きたヤードの中央ちゅうおうに造つくる。

　原案げんあんは、都市とし路線ろせんの利便りべん性せい向上こうじょうを狙ねらう都市とし鉄道てつどう等とう利便りべん増進ぞうしん法ほう（昨年さくねん８月がつ施行しこう）を活用かつよう。建設けんせつの主体しゅたいは、新あらたにつくる第だい三さんセクターか、独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじんの鉄道てつどう建設けんせつ・運輸うんゆ施設しせつ整備せいび支援しえん機構きこうが担にない、営業えいぎょうは阪急はんきゅうと大阪おおさか市し交通こうつう局きょくが請うけ負おう。

　建設けんせつ費用ひようは、国くにと地元じもと自治体じちたいが３分ぶんの１ずつ負担ふたん。残のこる３分ぶんの１は建設けんせつ主体しゅたいが借かり入いれ、阪急はんきゅうと大阪おおさか市しが支払しはらう施設しせつ使用しよう料りょうで返済へんさいする。

　西梅田にしうめだ駅えきは阪神はんしん梅田うめだ駅えきのすぐ隣となりで、阪急はんきゅう十じゅう三さん駅えきは阪急はんきゅうの主要しゅよう路線ろせんが集あつまる。阪急はんきゅうは、この２駅えきと「大阪おおさかの顔かお」となる北きたヤードを直結ちょっけつすれば「再さい開発かいはつの起爆きばく剤ざいになる」と期待きたい。大阪おおさか市しは「市内しないネットワークを強化きょうかできるが、すぐに事業じぎょう化かできる財政ざいせい状況じょうきょうではない」とする。

　原案げんあんと別べつに、阪急はんきゅうは十じゅう三さん駅えき―新大阪しんおおさか駅えき（２．４キロ）の整備せいびも検討けんとう中ちゅう。阪急はんきゅうは既すでに同どう区間くかんの営業えいぎょう許可きょかを得えており、用地ようちの約やく８割わりも取得しゅとく済ずみ。西梅田にしうめだ駅えき―十じゅう三さん駅えき―新大阪しんおおさか駅えきを直結ちょっけつする構想こうそうもある。