津波つなみ伴ともなうＭ８級きゅう、１か月げつ内ないにも再来さいらい…専門せんもん家か

 巨大きょだい地震じしん

　東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの震源しんげん域いきの東側ひがしがわで、マグニチュード（Ｍ）８級きゅうの巨大きょだい地震じしんが発生はっせいする可能かのう性せいが高たかいとして、複数ふくすうの研究けんきゅう機関きかんが分析ぶんせきを進すすめている。

　日本にっぽん海溝かいこうの東側ひがしがわで海うみのプレート（岩いわ板ばん）が引ひっ張ぱられる力ちからが強つよくなっているためで、早はやければ１か月げつ以内いないに津波つなみを伴ともなう地震じしんが再来さいらいする危険きけんがある。

　Ｍ９・０の東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいは、押おし合あっていた海うみのプレートと陸りくのプレートの境界きょうかい面めんが破壊はかいされて起おきた。そのため周辺しゅうへんの地殻ちかくにかかる力ちからが変化へんかし、東日本ひがしにっぽん全体ぜんたいで地震じしんが誘発ゆうはつされている。

　京都大きょうとだい防災ぼうさい研究所けんきゅうじょの遠田えんだ晋すすむ次じ准じゅん教授きょうじゅ（地震じしん地質ちしつ学がく）は全ぜん地球ちきゅう測位そくいシステム（ＧＰＳ）の測定そくていデータから、海うみのプレート内部ないぶで引ひっ張ぱられる力ちからが強つよくなっていることを突つき止とめた。明治めいじ三陸さんりく地震じしん（１８９６年ねん）の３７年ねん後ご、昭和しょうわ三陸さんりく地震じしんを起おこしたメカニズムと共通きょうつうしているという。「今いま、昭和しょうわ三陸さんりく規模きぼの地震じしんが起おきると、仙台せんだい市しで１０メートルの津波つなみが押おし寄よせる計算けいさんになる」と言いう。