プロ野球日本代表「侍ジャパン」井端弘和監督の12球団キャンプ行脚が2月7日、宮崎県日南市の広島キャンプで全て終了した。
球場では高卒3年目の田村俊介などの若手から、東京五輪でコーチ、選手として金メダルを目指してともに戦った菊池涼介とも再会。それに先立ち、訪問した西武キャンプでは、昨年3月、WBCの試合中に指を骨折しながらも戦い抜いた源田壮亮と言葉を交わした。球界関係者が言う。
「監督業をずっとやりたかった人で、中日・立浪和義監督からの水面下での入閣要請を断ったのは有名な話。今年11月10日から24日まで開催される世界野球プレミア12までを、ひとつの目安として指揮する予定。その後、2026年春開催のWBCまで続けるかどうかは、まだ不透明感が強い」
だがその裏で腕を回しまくっている球界OBのことを「決して忘れてはいけない」と、この球界関係者は忠告するのだ。
「原辰徳前巨人監督のことです。2月1日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)では『ゆったりと時間を使うことができ、一日一日楽しいなという感じ』と落ち着いて充実した日々を過ごしていると話し、プロ級の腕前を持つゴルフをさらに上達させようと、レッスンを受けたと明かしました。今後の野望については『今は健康が重要。今まで経験していない文化、芸能も含めて体験したい』と現場復帰に興味がなさそうな雰囲気を出していましたが、内心は違う。近しい人物には井端監督の動向を調べさせて『また世界一を目指したい』と、2度目のWBC監督登板に意欲的です」
名監督がその座を虎視眈々と狙う中で今秋、井端監督の手腕はどう発揮されるのか。