野球日本代表「侍ジャパン」が3月6日、7日に京セラドーム大阪で行われる「侍ジャパンシリーズ2024 日本VS欧州代表」に挑む。強化試合という位置づけだが、なぜレギュラーシーズン開幕前の大事なこの時期に開催されるのか。テレビ局スタッフが明かす。
「いわゆる花相撲で、カネ儲け目的でスポンサー向けの大会です。盛り上がりに欠けそうではありますが、放映権も売り出されました。3月6日はTBS系列の地上波で19時から放送、3月7日はテレビ朝日系列で、こちらも19時からオンエアされます」
商魂逞しく、3月7日の試合前に侍ジャパンの打撃練習を見学できる入場券は1500円で販売された。バックネットエリアからの見学になるという。
「出場選手は若手中心で、プロだけでなく大学生からも選出されました。関西大学の金丸夢斗投手、明治大学の宗山塁内野手、青山学院大学の西川史礁外野手、愛知工業大学の中村優斗投手が名を連ねています。一部、スポンサー等への顔見せで、主力の村上宗隆や源田壮亮、近藤健介も呼ばれましたが、選手間では『かわいそう』『調子が狂う』と言われ、不評です。レギュラーシーズンを優先したいと、選出をやんわりと水面下で辞退していた選手もいたようです」(スポーツ紙デスク)
春、秋と侍ジャパン、日本代表の試合が次々と組まれる現状に、阪神タイガースの岡田彰布監督は以前、
「(国際試合が)多すぎる。やる必要ないと思う」
と激怒。「アジアチャンピオンシップ」や「プレミア12」といった格下大会や親善試合、強化試合が多数開催される状況に疑問符をつけていた。大事な時期にテレビ局やスポンサーのカネ儲けのために駆り出される選手の身になるべきである。
(田中実)