野球の侍ジャパンは京セラドーム大阪で3月6日、7日に欧州代表と戦ったが、試合中継をしたテレビ局から主催者サイドに、思わぬ「物言い」がついていたことがわかった。事情を知る在京テレビキー局関係者が語る。
「今回は初戦をTBS系とJ SPORTS、2戦目はテレビ朝日系とABEMA、J SPORTSが、いずれも生放送で中継しました。地上波テレビ局とJ SPORTSは今年11月開催予定の『プレミア12』の放映権獲得を見越してのもの。さらに2026年春開催のワールド・ベースボール・クラシック中継にも弾みをつけたい思惑があります。ところが事前に客の不入り情報をキャッチするや、広告会社などを通じて『席を埋めろ』と指示を飛ばしたのです。しかもどこか一部のエリアだけが、ぽっかり穴が開いたように空席ができることを極端に嫌がり『まんべんなく客が入っているテイを作ってくれ』と口を出してきた。安くない放映権料を払っているので、口出しをしたい気持ちはわかりますが…」
かくして「そこそこ盛り上がっているふう」な演出に助けられて、幕は閉じたのであった。