パニック障害を患っていることを公表して心配されている、ロックバンドONE OK ROCKのボーカルTakaが、7月7日に投開票が行われる東京都知事選に言及して波紋を広げた。
現在はロサンゼルス在住のため、自身に投票権がないことを残念がったTakaだが、7月2日のインスタグラムのライブ配信では「都民としては非常に重要な選挙」として、若者世代への投票を呼びかけた。
ここまでよかったのだが、Takaはその後、自身の「推し候補」を匂わせる。
「バランスよくやってくれそうな人がいらっしゃる」とさっそく本題に入ると、「現職でやられている方ではないです」「政治家から都知事選に立候補した方でもない」と明かしていき、ついには「男性なんですけども、年も近くて…」と語ったのである。
これには「いろいろな意味で、問題があるのではないか」と、週刊誌記者が顔をしかめる。
「ヒントというより、モロな感じでした。現職ではないという時点で、小池百合子氏ではないことはわかります。政治家からの立候補は、間違いなく蓮舫氏のことを言っているはず。そして、36歳のTakaと年齢が近い男性といえば、有力候補の中では広島県の安芸高田市の前市長だった41歳の石丸伸二氏が思い浮かびます。他にも数十人の候補はいますが、わざわざインスタライブで匂わせるなら、有力候補でなくては意味がない。とはいえ、Takaの人気から考えると、ロス在住で選挙権のない人物が、ファンに推し候補を押しつける行為は、物議を醸して当然です。もしも同じロス在住の、ドジャース・大谷翔平選手が同じ発言をしたら大問題に発展するでしょう」
ただし、「さらに別の推し候補がいるのではないか」という声も少なからずある。事実、AIエンジニアの安野貴博氏や作家のひまそらあかね氏の名を挙げる投稿がかなり見受けられるのだが、やはり大方の推測は石丸氏だ。
ちなみにTaka自身は、支持する候補者について「僕が今回投票できないという悔しさを経験しているので、みなさんには投票してもらいたい。もし投票する人が決まっていないのであれば、いま僕が何となく言ったメッセージをワンオクロックのファンならわかってくれると思う」と、フェアかアンフェアか判定しづらいギリギリの発言で締めている。
はたして、一人の人気アーティストの匂わせで、若者世代の投票率や匂わせ候補への投票は伸びるのだろうか。
(石見剣)