頭頂とうちょうのかゆみがつづく 薬物やくぶつ治療ちりょう食生活しょくせいかつのポイントは?

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こたえるひとなかわたるさん なかがわクリニック院長いんちょう埼玉さいたまけん川越かわごえ

 85さい男性だんせいやく1ねんまえから頭頂とうちょうがかゆくなり、皮膚ひふで「あぶらせい湿疹しっしん」と診断しんだんされました。ステロイドぐすり使つかっていますが、頭頂とうちょうにかさぶたができたり、それがちてきたりします。かゆみもまらず、くすり効果こうか実感じっかんできずにいます。神奈川かながわけん・N)

 Q どんな病気びょうきですか。

 A あぶらせい皮膚ひふえんともいわれる、患者かんじゃすうおお病気びょうきです。皮膚ひふからあぶらおおて、あたまかみぎわみみうしろ、背中せなか上部じょうぶなどを中心ちゅうしん湿疹しっしんができます。皮膚ひふ炎症えんしょうき、かさかさしてあかみがて、かゆみをともないます。きん(カビ)の一種いっしゅ、マラセチアが関係かんけいしているとかんがえられています。生後せいご2~8週間しゅうかん発症はっしょうし、やく半年はんとしなお一過いっかせいの「乳児にゅうじがた」と、皮脂ひしせん発達はったつする思春期ししゅんき以降いこうにみられ、慢性まんせいしやすい「成人せいじんがた」に大別たいべつされます。

 Q 診断しんだんのポイントは。

 A からだ左右さゆう対称たいしょうることがおおいです。症状しょうじょうアトピーせい皮膚ひふえん乾癬かんせん(かんせん)があります。前者ぜんしゃ皮膚ひふ乾燥かんそうつよく、毛穴けあながポツポツがることなどが特徴とくちょうです。後者こうしゃはかゆみが比較的ひかくてきすくなく、ひざやひじなど、こすれやすい部位ぶいにできます。

 Q 治療ちりょうほうは。

 A ぐすりは、軽症けいしょう場合ばあいこうきんやくのケトコナゾールを使つかいます。炎症えんしょうおさえる作用さようもあり、副作用ふくさようすくないです。症状しょうじょうつよ場合ばあいは、炎症えんしょうおさえるステロイドが選択肢せんたくしになりますが、皮膚ひふうすくなるなどの副作用ふくさようがあります。保険ほけん適用てきようがいですが、患者かんじゃさんの同意どういのうえで免疫めんえきおさえる作用さようくすり使つかうこともあります。のみやくでは、こうヒスタミンやくビタミンざい(B2、B6)もよく使つかわれます。

 Q 生活せいかつ注意ちゅういするてんは。

 A からだをよくあらうことが効果こうかてきです。レバーやホウレンソウなどビタミンBぐんおおふく食品しょくひん意識いしきし、バランスのよい食事しょくじをとりましょう。脂肪しぼうぶん糖分とうぶんおお食品しょくひんやアルコールはひかえたほうがいいです。睡眠すいみん十分じゅうぶんとり、ストレスらすことも大切たいせつです。

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