悩なやみのるつぼ　相談そうだん者しゃ

　60代だい女性じょせいです。シングルマザーとして育そだてた娘むすめとの関係かんけいでご相談そうだん申もうし上あげます。

　6年ねん前まえ、大学院だいがくいんを終おえた娘むすめが失踪しっそうしました。警察けいさつに捜索そうさくをお願ねがいし、無事ぶじが確認かくにんされましたが、「親おやとは絶縁ぜつえんする」と伝つたえられました。その後ご、海外かいがいへ行いくというメモ書がきと、不要ふようになった荷物にもつが届とどきました。昨年さくねん、がんが再発さいはつし、遺伝いでん性せいだと判明はんめいしました。その事実じじつだけでも伝つたえたいと、元もとの大学院だいがくいんの教授きょうじゅ宛あてに手紙てがみを送おくったところ、幸さいわいにも娘むすめには伝つたわったようです。

　ここからが問題もんだいなのですが、娘むすめから手紙てがみが来きて、内容ないようにあぜんとしました。ほとんどが私わたしへの罵詈ばり（ばり）雑言ぞうごんで、事実無根じじつむこんのことも書かかれており、精神せいしん的てきに壊こわされたとありました。「面倒めんどうなどみないので勝手かってに生いきろ」という言葉ことばで終おわっていました。

　以前いぜんから老後ろうごの生活せいかつを娘むすめに頼たよるつもりはありませんでした。今いまも働はたらいていますし、平均へいきん寿命じゅみょうくらいまでの生活せいかつ設計せっけいはできています。ただ、子供こどもに誤解ごかいされたままの状態じょうたいは避さけたいですし、また子供こどもが誤解ごかいゆえに私わたしに対たいする憎悪ぞうおの感情かんじょうを持もったまま生いきていくのはふびんで仕方しかたありません。こういう場合ばあいにはどうしたら良よいのでしょうか。

　シングルマザーになった経緯けいいは、夫おっとの暴力ぼうりょくと不貞ふていです。養育よういく費ひなどは多少たしょう負担ふたんしてもらいましたが、大学だいがく卒業そつぎょうまでの負担ふたんは全すべて私わたし一人ひとりでまかないました。元もと夫おっとはすでに他界たかいしています。

回答かいとう者しゃ　社会しゃかい学者がくしゃ・上野うえの千鶴子ちづこさん

　シングルマザーとして育そだてた…