「ポスト岸田」の資金力は? 自民党総裁選の戦略も映し出す政治資金
総務省が25日発表した政治資金収支報告書の公表対象となった2021年は、岸田文雄・自民党総裁(首相)が誕生した総裁選があった。立候補した4人の支出を分析すると、総裁選戦略が透けて見える。「ポスト岸田」候補とされる議員のなかでは、林芳正外相がもっとも資金力があった。
岸田氏の資金管理団体「新政治経済研究会」の支出総額約1億3千万円のうち、交際費や交通費などを含む「組織活動費」は1428万円。再挑戦を見据え、年初から愛知や静岡、沖縄など地方行脚に力を入れていた。
初めて総裁選に挑んだ野田聖子・前内閣府特命担当相の資金管理団体「二十一世紀の会」は、同僚議員のパーティー券購入などとみられる「会費」名目の支出に計316万円を計上した。推薦人集めを重視していた可能性がある。
河野太郎デジタル相と高市早…
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- 藤原慎一
- 政治部|自民党担当
- 専門・関心分野
- 国内政治、安全保障、憲法、震災復興