訪米の自民・茂木幹事長、「ポスト岸田」存在感アピールも足元に難題
自民党の茂木敏充幹事長が大型連休に訪米し、外相時代の人脈を生かして要人と面会を重ねている。日米関係の強化を図りつつ、「ポスト岸田」として存在感を高める狙いだ。ただ、足元には幹事長として解決すべき難題もあり、どう対応するのか問われている。
「外務大臣時代とはまた違った立場で率直に意見交換し、わが国の考え方も伝えることができた」
1日午後(日本時間2日午前)、ワシントンでハガティ前駐日米大使らとの会談を終えた茂木氏は、記者団に手応えを語った。
3政権で外相務め、要人次々
茂木氏は安倍・菅・岸田の3政権で外相を務めた。今回は、かつてのカウンターパートでもあるトランプ前政権のポンペオ前国務長官との再会から始まり、1日は民主党上院トップのシューマー院内総務ら上院議員、バイデン政権のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)、レモンド商務長官と相次いで会談。サリバン氏とは一対一で会談し、ウクライナ情勢やグローバルサウス(新興国)への影響力を強める中国への対応を話し合ったという。
2日(同3日)にはブリンケン国務長官とも会談を予定する。茂木氏にとっては、ブリンケン氏も外相会談を9回行った元カウンターパート。2024年大統領選での再選に向けて立候補を表明したバイデン大統領を側近として支えるだけに、関係強化を図りたい存在だ。
同行筋は「一度の外遊でこれだけの要人との会談が入るのは、外相時代に人脈を構築できたことが大きい」と話す。自民幹部は、会談の顔ぶれから「これまでの人間関係をメンテナンスしつつ、新たな人脈の構築も図っているのだろう」と、首相の座を意識した動きとみる。
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