第1回逃げたい…塾帰りに涙 大人になるまで苦しんだ中学受験の「失敗」
米ニューヨークで会社員の夫と暮らす女性(35)は、8年前からグラフィックデザイナーとして働く。
インターネットを通じて受注し、2年前にはウェブストアも始めた。米国内や日本各地に固定客がいる。年収は時に、夫の3倍に上る。
神奈川県出身。ニューヨークには夫の転勤についていく形でやってきた。
日々、充実している。最近は、長生きしようと健康にも気をつけている。当たり前のようだが、女性は自分がそう思えていることを奇跡のように感じる。
首都圏では今春、中学受験率が過去最高となりました(森上教育研究所調べ)。挑戦するか、しないか。中学受験をめぐって多くの家庭が決断を迫られるいま、立ち止まって考えておくべき「リスク」とは。中学受験の利点と合わせて取材しました。
嫌だった受験 せざるを得なかった理由
「自分はだめな人間」。小学…
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この記事を書いた人
- 高浜行人
- 東京社会部|教育班キャップ
- 専門・関心分野
- 学校教育、受験、教育行政