女性の国会議員、なぜ増えない 野田聖子氏「気にしない人が多い」
世界経済フォーラム(WEF)がまとめた2023年の「ジェンダーギャップ報告書」で日本が調査対象の146カ国のうち125位となったことについて、松野博一官房長官は21日午前の記者会見で、「我が国の現状を謙虚に受け止める必要がある」と述べた。政府の「女性活躍・男女共同参画の重点方針」(女性版骨太の方針)に基づき、「各政党に対し、女性候補者にかかる数値目標の設定などについて、自主的な取り組みの要請を行う」とも語った。
WEFは教育・健康・政治・経済の4分野で男女差を分析し、ジェンダーギャップ指数を算出している。政治分野は、衆院議員と閣僚の女性比率、過去50年間の女性首脳の在任期間を数値化し、順位が付けられる。日本は今年、政治分野で138位。昨年の139位とほぼ同じだった。
現在、衆院議員の女性は48人(10%)にとどまる。昨年から今年にかけて衆院の総選挙は行われなかったため、女性の衆院議員の比率にほぼ変動はなかった。女性の閣僚は、昨年の報告書では21年1月時点が調査対象だった。当時の菅義偉内閣の女性閣僚は2人。今回は今年1月時点が対象で、第2次岸田改造内閣も2人だった。
各党は女性の政治参加にどう取り組むのか。
自民党は国会議員のうち女性…
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男女格差が主要先進国で最下位の日本。この社会で生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。性別に関係なく平等に機会があり、だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダー〈社会的・文化的に作られた性差〉について、一緒に考えませんか。[もっと見る]