東京とうきょう都と医師いし会かいの尾崎おざき治夫はるお会長かいちょうと都と病院びょういん協会きょうかいの猪口いのぐち正ただし孝こう会長かいちょうが4日にち、都庁とちょうを訪おとずれ、「これまでの常識じょうしきにとらわれない熱中ねっちゅう症しょう対策たいさく」を求もとめる緊急きんきゅう提言ていげんを小池こいけ百合子ゆりこ知事ちじに提出ていしゅつした。都とに対たいし、イベントの主催しゅさい者しゃらに暑あつさの危険きけん度どを表あらわす「WBGT（暑あつさ指数しすう）」を利用りようした対策たいさくの徹底てっていを呼よびかけるよう協力きょうりょくを求もとめた。

　国内こくないでは7月がつ、観測かんそく史上しじょう最もっとも平均へいきん気温きおんが高たかかった。8月に入はいっても酷暑こくしょが続つづき、都内とないでも熱中ねっちゅう症しょうによる救急きゅうきゅう搬送はんそうが相次あいついでいる。

　提言ていげんは「熱中ねっちゅう症しょうをはじめとする熱ねつ関連かんれん障害しょうがいへのリスクがかつてなく増大ぞうだいしている」と指摘してき。スポーツクラブなどの施設しせつやイベント会場かいじょうで暑あつさ指数しすうを計測けいそくする機器ききを適切てきせつに使用しようすることや、熱中ねっちゅう症しょうリスクが高たかまった場合ばあいは早急そうきゅうに対応たいおうすることなどを求もとめた。

　都と病院びょういん協会きょうかいの猪口ちょこ会長かいちょうは報道陣ほうどうじんの取材しゅざいに、イベントの時間じかん帯たいを早朝そうちょうや夜間やかんにずらすなどの「英断えいだん」が重要じゅうようだと指摘してき。新型しんがたコロナ患者かんじゃの増加ぞうかも重かさなり、救急きゅうきゅう医療いりょうの現場げんばが逼迫ひっぱく（ひっぱく）しているとして「熱中ねっちゅう症しょう患者かんじゃには『水分すいぶんも塩分えんぶんもとったのに』と話はなす方ほうがいるが、それだけでは予防よぼうできない。涼すずしい場所ばしょにいることが予防よぼうに不可欠ふかけつ」と話はなした。（太田原おおだわら奈都乃）