被害ひがいしゃ救済きゅうさいせばめようとするくに、ただす司法しほう 水俣病みなまたびょう裁判さいばん歴史れきし

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 1956ねん公式こうしき確認かくにんされた水俣病みなまたびょうは、被害ひがいしゃ救済きゅうさい対象たいしょうせまくしようとするくにがわ司法しほうがただしては、あらたな制度せいどされる歴史れきしかえしてきた。

 水俣病みなまたびょう原因げんいんは、チッソ水俣みなまた工場こうじょう熊本くまもとけん水俣みなまた)が不知火しらぬいかいながした排水はいすいふくまれたメチル水銀すいぎんだった。周辺しゅうへんれた魚介ぎょかいるいべたひとやその胎児たいじ症状しょうじょうあらわれた。だが、チッソは当初とうしょ、「原因げんいん特定とくていされていない」と補償ほしょうこばみ、59ねん低額ていがく見舞みまいきん契約けいやくってまくきをはかった。

 65ねんあらたに新潟にいがた水俣病みなまたびょう確認かくにんされるなど、公害こうがいへの批判ひはんたかまったこともあり、政府せいふは68ねんにようやく水俣病みなまたびょう公害こうがい認定にんていした。

 謝罪しゃざい補償ほしょうもとめた患者かんじゃがチッソをうったえた裁判さいばん(1訴訟そしょう)で73ねん熊本くまもと地裁ちさいがチッソの加害かがい責任せきにん断罪だんざい補償ほしょう協定きょうていむすばれ、くにさだめた基準きじゅんをもとに自治体じちたい患者かんじゃ認定にんていし、1600まん~1800まんえん慰謝いしゃりょうのほかに年金ねんきん医療いりょう支払しはら現在げんざい補償ほしょう制度せいどととのった。きゅう昭和電工しょうわでんこう原因げんいん企業きぎょう新潟にいがたふくめ3せんにん対象たいしょうになっている。

 しかし、患者かんじゃ認定にんてい申請しんせい急増きゅうぞうしたことから、くに基準きじゅん運用うんようのハードルをたかめ、申請しんせい棄却ききゃく相次あいついだ。くに責任せきにん裁判さいばん各地かくちつづいたことから、95ねん患者かんじゃとは認定にんていしないが被害ひがいしゃとして1人ひとりあたり260まんえんいちきん支払しはらうといった内容ないようで「政治せいじ決着けっちゃく」をはかった。やく1まん1せんにん対象たいしょうとなった。

 一方いっぽう政治せいじ決着けっちゃくおうじず、つかさ

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この記事きじいたひと
今村いまむら建二けんじ
水俣みなまた支局しきょくちょう水俣病みなまたびょう環境かんきょう担当たんとう
せんもん関心かんしん分野ぶんや
地方ちほう政治せいじ環境かんきょう