シャープ、7年ぶり新中計発表へ「予断許さぬ状況」液晶不振に危機感
シャープが7年ぶりとなる新しい中期経営計画をまとめ、来年発表する。同社は2022年度に液晶パネル事業の苦戦のため巨額の最終赤字に転落。23年度の黒字化を「必達」目標としているが、液晶事業の低迷が続き、実現性は不透明だ。新中計で抜本的な再建策が示せるかが注目される。
呉柏勲社長が20日、社員向けの文書で表明した。いまのシャープの不振は、大型パネルの生産子会社「堺ディスプレイプロダクト(SDP)」によるところが大きい。SDPは液晶パネルの価格下落によって採算が悪化し、赤字が続いている。シャープが23年3月期に計上した2608億円の純損失は、SDPの工場設備に対する減損損失が大半を占めた。
■親会社の鴻海会長も複数回…
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この記事を書いた人
- 中村建太
- 経済部|国土交通省担当
- 専門・関心分野
- 運輸政策・産業、ものづくり、地方格差