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　東京とうきょう高検こうけん検事けんじ長ちょうだった黒川くろかわ弘ひろし務つとむ氏し=辞職じしょく=の定年ていねんを延長えんちょうした2020年ねんの閣議かくぎ決定けっていをめぐり、神戸学院大こうべがくいんだいの上脇うえわき博之ひろゆき教授きょうじゅが関連かんれん文書ぶんしょを不ふ開示かいじとした国くにの決定けっていの取とり消けしを求もとめた訴訟そしょうの口頭こうとう弁論べんろんが1日にち、大阪おおさか地裁ちさいであった。決定けってい当時とうじの法務ほうむ事務次官じむじかんで、前ぜん仙台せんだい高検こうけん検事けんじ長ちょうの辻つじ裕ひろし教きょう氏しが証人しょうにんとして出廷しゅってい。原告げんこく側がわは決定けっていの経緯けいいを問といただしたが、辻つじ氏しは「個別こべつの人事じんじについては職務しょくむ上じょうの秘密ひみつだ」として回答かいとうを拒こばんだ。

　検察官けんさつかんの定年ていねんは検察庁けんさつちょう法ほうが「63歳さい」と定さだめるが、黒川くろかわ氏しの定年ていねんを目前もくぜんに控ひかえた20年ねん1月がつ、当時とうじの安倍晋三あべしんぞう政権せいけんは、「検察官けんさつかんには適用てきようしない」とされてきた国家こっか公務員こうむいん法ほうの法ほう解釈かいしゃくを変更へんこうし、定年ていねんを半年はんとし間あいだ延長えんちょうした。

　辻つじ氏しは尋問じんもんで、法ほう解釈かいしゃくを変更へんこうした理由りゆうを「検察けんさつの業務ぎょうむの継続けいぞく性せいに障害しょうがいがあり、定年ていねん延長えんちょうの必要ひつよう性せいがあった」と説明せつめいした上うえで、「特定とくていの検察官けんさつかんを目的もくてきとはしていない」と強調きょうちょうした。徳地とくじ淳あつし裁判さいばん長ちょうも「第三者だいさんしゃからみると、黒川くろかわさんの退職たいしょくに合あわせるように準備じゅんびしたように見みえるが」と問とうと、「事実じじつではない」と否定ひていした。

　徳地とくじ裁判さいばん長ちょうは、政府せいふが検察官けんさつかん…