熊本・大津町の上昇率、全国1位 TSMC進出効果が波及 公示地価
土地取引価格の指標となる公示地価(1月1日時点)が26日、発表された。熊本県菊陽町への世界的半導体メーカー「台湾積体電路製造(TSMC)」進出効果が続き、隣接市町にも波及がみられた。前年と比べた全用途の平均上昇率では隣町の大津町が17.8%で全国の市区町村でトップに。また個別の商業地の上昇率では大津町と菊陽町の地点が全国1、2位を占めた。
県内では13市7町の251地点(住宅地163、宅地見込み地2、商業地77、工業地9)が調査された。
全用途の平均上昇率は大津町のほかに菊陽町が13.0%で全国8位、合志市が10.0%で22位に入った。
商業地の上昇率で全国1位となったのはJR肥後大津駅近くの商店街の一角、大津町大津拾六番町屋敷の地点で33.2%上がった。TSMC進出により関連企業などによる事業所、倉庫、賃貸マンションなど多用途の需要が競合。菊陽、大津のバイパス周辺やJR豊肥線沿線、街道沿いの商業地が割安感から人気を集めている。
この地点の公示地価は1平方…
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