長袖、夏も脱がない子 心身の「ヘルプサイン」かも
有料記事
編集委員・氏岡真弓 夏なのに、長袖の服を脱ぎたがらない子どもがいる。「毛深い」と気にしたり、肌が覆われていないと不安を感じたりと、理由はさまざまだ。夏は熱中症の危険もあり、教員たちは半袖にするよう働きかけるが、容易ではない。「子どものヘルプサイン」を感じ取る教員もいる。
1月末、北海道で開かれた日本教職員組合の教育研究全国集会(教研集会)。保健・体育の分科会で報告があった。
夏もジャンパーなど400人中3人
兵庫県の市立小学校で学級担任を務める教員が「真夏日でも長袖を脱がない児童が数年前から目立ち始めた」と発表した。パーカやハイネックのフリース、冬用のジャンパーを着る。児童数約400人の学校で、昨年度は3人いたという。
教職員にアンケートをとると、「体形や毛深さを気にしている」「肌が覆われていないと気持ち悪い」「『寒いから』と言いつつ『のどが渇いた』と汗だく」「家で不安定になることがあったときに長袖を着ているようだ」との情報が寄せられた。
全児童に生活アンケートをと…
この
記事は
有料記事です。
残り1168文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
この記事を書いた人
- 氏岡真弓
- 編集委員|教育分野担当
- 専門・関心分野
- 教員の働く環境、教員不足、子どもの学び