総合そうごう職しょく限定げんていの社宅しゃたく制度せいどは女性じょせいへの「間接かんせつ差別さべつ」　東京とうきょう地裁ちさいが初はつ認定にんてい

高橋たかはし諒子りょうこ2024年ねん5月がつ13日にち 13時じ41分ふん（2024年ねん5月がつ13日にち 18時じ46分ふん更新こうしん）

写真・図版 — 判決はんけつ後ごに会見かいけんする、AGC子会社こがいしゃに勤つとめる原告げんこく女性じょせい（一番いちばん右みぎ）ら=2024年ねん5月がつ13日にち、東京とうきょう・霞かすみが関せきの厚生こうせい労働省ろうどうしょう、宮川みやがわ純一じゅんいち撮影さつえい

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　男性だんせいが大半たいはんを占しめる総合そうごう職しょくだけに社宅しゃたく制度せいどを認みとめるのは男女だんじょ差別さべつだとして、素材そざい大手おおて「AGC」（旧きゅう旭硝子あさひがらす）の子会社こがいしゃに勤つとめる一般いっぱん職しょく女性じょせいが、受うけ取とれたはずの家賃やちん補助ほじょなどを求もとめた訴訟そしょうの判決はんけつが13日にち、東京とうきょう地裁ちさいであった。別所べっしょ卓郎たくろう裁判さいばん長ちょうは、男女だんじょ雇用こよう機会きかい均等きんとう法ほうの趣旨しゅしに照てらして「間接かんせつ差別さべつ」に当あたると認定にんていし、子会社こがいしゃに計けい約やく378万まん円えんの支払しはらいを命めいじた。

「女性じょせい会議かいぎ」と呼よばれた一般いっぱん職しょく会議かいぎ　「男女だんじょ差別さべつ」待遇たいぐう、裁判さいばんで問とうた

　表向おもてむきは性別せいべつ以外いがいの理由りゆうを要件ようけんとしつつ、一方いっぽうの性せいが満みたしにくい要件ようけんを課かす間接かんせつ差別さべつは、2007年ねん施行しこうの改正かいせい均等きんとう法ほうで禁止きんしされた。原告げんこく側がわによると、この間接かんせつ差別さべつを認定にんていした司法しほう判断はんだんは初はじめてとみられるという。

　女性じょせいが勤つとめるのは、AGC完全かんぜん子会社こがいしゃの「AGCグリーンテック」（東京とうきょう）。判決はんけつによると、同社どうしゃの総合そうごう職しょくはほぼ男性だんせい、一般いっぱん職しょくはほぼ女性じょせいが占しめる。同社どうしゃは、賃貸ちんたい住宅じゅうたくを社宅しゃたくとして扱あつかい、家賃やちんの8割わりなどを補助ほじょする制度せいどを、転勤てんきんがあることを理由りゆうに総合そうごう職しょくに限定げんていして適用てきよう。3千せん円えんなどの住宅じゅうたく手当てあてにとどまる一般いっぱん職しょくとは20倍ばい超ちょうの差さがあった。