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　中ちゅう欧おうスロバキアのフィツォ首相しゅしょうが15日にち午後ごご、同国どうこく中部ちゅうぶハンドロバで開ひらかれた政府せいふの会合かいごうに出席しゅっせき後ご、銃撃じゅうげきされた。フィツォ氏しのフェイスブックの公式こうしきページによると、ヘリコプターで病院びょういんに搬送はんそうされ、「生命せいめいを脅おびやかす状態じょうたいにある」という。発砲はっぽうしたとみられる人物じんぶつはその場ばで拘束こうそくされた。

　フィツォ氏しは会合かいごうに出席しゅっせき後ご、会場かいじょうの外そとに集あつまった地元じもと住民じゅうみんらのもとに駆かけ寄よったところ、数すう回かいにわたって撃うたれたという。AP通信つうしんなどは関係かんけい者しゃの話はなしとして、銃声じゅうせいは3、4回かいあり、1発はつが腹部ふくぶに当あたったと伝つたえている。他たに負傷ふしょう者しゃは確認かくにんされていないという。

　地元じもとメディアによると、拘束こうそくされたのは71歳さいの男おとこで、合法ごうほう的てきに所持しょじしていた銃じゅうを使つかったとみられる。

　ロイタろいたー通信つうしんによると、同国どうこく内務省ないむしょうの報道ほうどう官かんは今回こんかいの銃撃じゅうげき事件じけんについて、「フィツォ氏しに対たいする暗殺あんさつ未遂みすい事件じけん」との見方みかたを示しめした。

　4月がつの選挙せんきょで勝利しょうりしたペレグリニ次期じき大統領だいとうりょうは「スロバキアの民主みんしゅ主義しゅぎにとって前例ぜんれいのない脅威きょうい」と非難ひなん。「政治せいじ的てきに異ことなる意見いけんであっても、民主みんしゅ的てき、合法ごうほう的てきに表明ひょうめいする方法ほうほうはたくさんある。一いち日にちも早はやい回復かいふくを祈いのっている」とコメントした。

　フィツォ氏しが率ひきいる左派さは政党せいとうは昨年さくねん9月がつの総そう選挙せんきょで第だい1党とうになり、新しん連立れんりつ政権せいけんを発足ほっそく。2018年ねん以来いらい、5年ねんぶりに首相しゅしょうに就任しゅうにんしていた。（ブリュッセル＝牛尾うしお梓あずさ）