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　日米にちべいの激戦げきせん地ちとなった79年ねん前まえの沖縄おきなわ戦せんの際さいに旧きゅう日本にっぽん軍ぐんが構築こうちくした「第だい32軍ぐん司令しれい部ぶ壕ごう（ごう）」の一部いちぶが報道ほうどう機関きかんに公開こうかいされた。司令しれい部ぶ中枢ちゅうすうに近ちかい「第だい2坑道こうどう」「第だい3坑道こうどう」と呼よばれる区域くいきで、一部いちぶが崩落ほうらくしつつも当時とうじの様子ようすを現代げんだいに伝つたえている。

　司令しれい部ぶ壕ごうは首くび里さと城じょう（那覇なは市し）の地下ちかにあり、5本ほんの坑道こうどうの総そう延長えんちょうは約やく1キロ。内部ないぶは崩落ほうらくの危険きけんがあるとして管理かんり者しゃの県けんが立たち入いりを禁止きんししている。報道ほうどう公開こうかいは2020年ねんの「第だい5坑道こうどう」以来いらいで、今回こんかいは内部ないぶの記録きろくのため4月がつ25日にちと5月がつ12日にちの計けい2日にち、NHKと沖縄おきなわタイムスが報道ほうどう各社かくしゃを代表だいひょうして、第だい2坑道こうどうと、牛島うしじま満みつる司令しれい官かんの「司令しれい官かん室しつ」があったとみられる第だい3坑道こうどうの計けい約やく110メートルを撮影さつえいした。

　撮影さつえいされたのは、首くび里さと城じょう公園こうえんに隣接りんせつする那覇なは市立しりつ城西じょうさい小学校しょうがっこう近ちかくの「第だい3坑口こうこう」から守まもり礼れい門もんの地下ちかにある第だい3坑道こうどうを通とおり、第だい2坑道こうどうの崩落ほうらく地点ちてんまで。坑道こうどうは高たかさ1.2～2メートル、幅はば1.3～2.8メートルで、所々ところどころに落石らくせきや水みずたまりがあった。沖縄おきなわ戦せん当時とうじのものとして、壁かべを支ささえる木きの柱はしらや、「DAINIPPON　BREWERY（醸造じょうぞう所しょ）」と記しるされた瓶びんも残のこっていた。

　司令しれい部ぶ壕ごうは太平洋戦争たいへいようせんそう中なかの1944年ねんから45年ねんにかけて構築こうちくされ、1千せん人にん以上いじょうの将兵しょうへいらがいたとされる。米べい軍ぐんは45年ねん3月がつ下旬げじゅんから沖縄おきなわに上陸じょうりくし攻撃こうげき。第だい32軍ぐんは5月がつ下旬げじゅんに首くび里さと撤退てったいを決きめ、壕ごうを自みずから爆破ばくはしたとされる。

「DAINIPPON BREWERY」の瓶びんも

　その後ご、司令しれい部ぶは沖縄おきなわ本島ほんとう南みなみ…