23日にちの米べいニューヨーク外国がいこく為替かわせ市場いちばで対たいドル円えん相場そうばが一時いちじ、約やく3週間しゅうかんぶりの円えん安やす水準すいじゅんとなる1ドル=157円えん台だいをつけた。米国べいこくの利下りさげ観測かんそくが遠とおのいたことで日米にちべいの金利きんり差さが意識いしきされ、円えんを売うってドルを買かう動うごきが加速かそくした。

　米国べいこくで23日にち朝あさに発表はっぴょうされた5月の企業きぎょうの購買こうばい担当たんとう者しゃらの景況けいきょう感かんを示しめす指標しひょうが、市場いちば予想よそうを上回うわまわった。同おなじく157円えん台だいだった日本にっぽん時間じかん2日にち早朝そうちょうには、急激きゅうげきな円えん買かいが進行しんこう。財務省ざいむしょうと日本銀行にっぽんぎんこうによる円えん安やす是正ぜせいの為替かわせ介入かいにゅうがあったとの見方みかたが強つよい。このため、市場いちばでは為替かわせ介入かいにゅうに対たいする警戒けいかいが改あらためて高たかまっている。

　22日にちには、米国べいこくの金融きんゆう政策せいさくを決きめる米こめ連邦れんぽう公開こうかい市場いちば委員いいん会かい（FOMC）の5月の議事ぎじ要旨ようしが公開こうかいされた。物価ぶっか上昇じょうしょうの抑制よくせいに時間じかんがかかるとの見方みかたが示しめされるなど、金融きんゆう引ひき締しめに積極せっきょく的てきな「タカ派は」的てきな内容ないようと市場いちばに受うけ止とめられ、利下りさげ観測かんそくが後退こうたい。これを受うけて米べい長期ちょうき金利きんりが一時いちじ、上昇じょうしょう（債券さいけん価格かかくは下落げらく）した。日米にちべいの金利きんり差さが広ひろがるとの見方みかたから、金利きんりの高たかいドルを買かう動うごきが進すすんでいだ。

　23日にちの東京とうきょう債券さいけん市場いちばでは、長期ちょうき金利きんりの指標しひょうとなる新しん発はつ10年ねん物ぶつ国債こくさいの利回りまわりが上昇じょうしょう。前日ぜんじつに続つづいて一時いちじ、1%台だいをつけた。それでも日米にちべい金利きんり差さは依然いぜんとして大おおきいと受うけ止とめられ、円えん安やすの流ながれが続つづいている。（柴田しばた秀しげる並なみ、ニューヨーク＝真ま海うみ喬たかし生せい）