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　自民党じみんとうが裏金うらがね事件じけんの影響えいきょうで各地かくちの選挙せんきょで連敗れんぱいする中なか、公明党こうめいとうが「ご都合主義つごうしゅぎ」と言いわれかねない対応たいおうを続つづけている。連立れんりつ関係かんけいを壊こわす気きはないが、選挙せんきょで自民じみんと共倒ともだおれになるわけにはいかない、との判断はんだんがあるからだ。

　11日にち昼ひる、首相しゅしょう官邸かんていで岸田きしだ文雄ふみお首相しゅしょうとの定例ていれいの昼食ちゅうしょく会かいを終おえた山口やまぐち那な津つ男おとこ代表だいひょうは記者きしゃ団だんに「岸田きしだ政権せいけんのもとで連立れんりつ政権せいけん合意ごういをつくり、政権せいけんを運営うんえいするのが公明党こうめいとうの立場たちば。自民党じみんとうの中なかの意見いけんは静観せいかんすると（首相しゅしょうに）申もうし上あげた」と語かたった。4月の衆院しゅういん3補選ほせんや5月がつの静岡しずおか県知事けんちじ選せんなどで、自民じみんの公認こうにん・推薦すいせんの候補こうほが相次あいついで敗やぶれるなか、党とう横浜よこはま市し連れんや党とう青森あおもり県けん連れんなど地方ちほう組織そしきの集会しゅうかいで、首相しゅしょう退陣たいじんを求もとめる声こえが公然こうぜんと飛とび出だしており、昼食ちゅうしょく会かいではそんな話題わだいも出でたようだ。

　この日ひの山口やまぐち氏しは連立れんりつ関係かんけいを重視じゅうしする冷静れいせいな語かたり口くちだったが、2日にち前まえは違ちがった。9日にちの沖縄おきなわ県けん議ぎ選せんでの街頭がいとう演説えんぜつでは、政治せいじ資金しきん規正きせい法ほうの改正かいせい議論ぎろんを振ふり返かえり、「自民党じみんとうはなかなか具体ぐたい策さくを出ださずグズグズし、あっちの補欠ほけつ選挙せんきょ、こっちの知事ちじ選挙せんきょと、どんどん負まけ続つづけた」と対応たいおうの遅おくれを痛烈つうれつに批判ひはんした。公明こうめいは現有げんゆう2議席ぎせきの倍増ばいぞうを狙ねらっており、中堅ちゅうけん議員ぎいんは「うちも必死ひっし。自民じみんが地方ちほうで負まける中なか、あおりは受うけたくない」と吐露とろする。

　20日はつか告示こくじの東京とうきょう都知事とちじ選せんで…