世論調査にあらわれた三つの「19%」、自民支持率&目を引く二つ
朝日新聞社が6月15、16日に実施した全国世論調査(電話)では、自民党の支持率が19%(前回5月調査は24%)に下落したことが特筆されました。現行方式で調査を始めた2001年4月以降、与党・自民の支持率が10%台に落ち込んだのは初めてだったからです。今回の調査では、偶然ではありますが、あと二つの「19%」が目を引きました。
野党第1党・立憲の支持率は8%(同6%)でした。最近では高めですが、21年秋の衆院選後の11月には9%、19年7月の参院選直後には10%を記録したこともあります。09年に麻生太郎内閣が倒れる前は、野党第1党・民主党の支持率はしばしば自民の支持率を上回っていました。今回の立憲の支持率は自民の半分にも満たないので、この数字だけでは「政権交代前夜」という状況とは言えません。
ただし、調査では「仮に今、衆院選の投票をするとしたら」と前置きして比例区の投票先を聞いています。
立憲を挙げた人は19%(同15%)にのぼりました。同じ質問は、14年11月以来、断続的に、計39回質問していますが、野党としては、過去最高となりました。
これまでの最高は、ちょうど1年前の23年6月の維新の18%。維新は、春の統一地方選、衆参補欠選挙で勢いに乗っていました。しかし、この時、比例区投票先に自民を選んだ人は、維新の倍近い32%もいました。
これに対し、今回の調査では…
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この記事を書いた人
- 君島浩
- 世論調査部
政局、政策、選挙
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