鹿児島県警、露呈する「隠蔽体質」 再審念頭に書類廃棄促す文書も
内部文書を第三者に漏らしたとして鹿児島県警の前生活安全部長が逮捕された事件で、前部長が明らかにした事案によって県警の組織体質が問われる事態になっている。裁判のやり直しを求める再審請求で弁護側に利用されないよう書類の廃棄を促していたほか、メールの送信先を誤った捜査書類が外部に漏洩(ろうえい)していた。県警内部からも批判の声が上がっている。
「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管していた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」
昨年10月に県警が内部で配布した「刑事企画課だより」。県警や関係者によると、最近の再審請求では、警察が検察庁に送っていない書類が証拠として提出を求められるとして、「未送致書類であっても、不要な書類は適宜廃棄する必要があります」と促している。
1979年に鹿児島県大崎町…
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