米英韓がプーチン氏訪朝牽制、ロシアは平和サミット批判 国連安保理
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ニューヨーク=遠田寛生 国連安全保障理事会は18日、ロシアのウクライナ侵攻について公開会合を開いた。ロシアへの批判やウクライナからの全軍撤退を求める声が出たほか、プーチン・ロシア大統領の北朝鮮訪問を牽制(けんせい)する国もあった。ロシアの国連大使はスイスで開かれたウクライナの平和を議論する「平和サミット」を批判した。
会合では多くの理事国が、平和サミットに賛同する意見を述べた。金正恩(キムジョンウン)総書記と会談するため、2000年以来24年ぶりにプーチン氏が訪朝したことへの懸念も出た。
米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「ウクライナの人道支援や民間インフラ再建計画を話し合うために数十の組織が集まっていた一方で、プーチン氏は、金正恩氏と軍事兵器について話し合う準備をしていた」と語った。
トーマスグリーンフィールド氏は、ロシアがウクライナに向けて今月に発射した計4発の弾道ミサイルが北朝鮮製だった可能性を指摘し、「ロシアは安保理決議を順守するどころか、明らかに違反している」と糾弾した。
英国のウッドワード国連大使は「ウクライナの公正な和平を求める国際的な声が広まったわずか2日後、プーチン氏は戦争を継続させるために安保理決議に違反し、さらなる北朝鮮製兵器を求めて平壌に向かった。国連の全加盟国は、この行為を拒絶する責任がある」と訴えた。韓国の黄浚局(ファンジュングク)・国連大使も「ロシアが、平壌での危険な軍事取引をさらに強化するのではないかと深く懸念せずにはいられない。ロシアだけでなく、北朝鮮が見返りに得るものも、国際平和と安全保障に重大な脅威をもたらすかもしれない」と牽制した。
一方、ロシアのネベンジャ国…
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この記事を書いた人
- 遠田寛生
- ニューヨーク支局
- 専門・関心分野
- 大リーグなどスポーツ全般、アンチドーピング