都知事選、異例の「クリアファイル掲示」対応 混乱から透けるひずみ
20日に告示された東京都知事選は、候補者が56人と、過去最多を更新した。都選挙管理委員会が用意した48人分のポスター掲示場の枠では足りず、49人目以降の候補者に対し、都選管が支給するクリアファイルを使ってポスターを掲げるように求める異例の対応を取ることになった。
「50人以上の候補者が来そうだという見通しになった段階で、選管には早めに対応してほしかった」。49人目以降になった候補者の男性は20日午後、そう語り、新宿中央公園近くの掲示場にポスターを貼りに行った。
A3のクリアファイル2枚でポスターを挟んで粘着テープで固定し、掲示場の右端に画びょうで留めてポスターを掲示した。「画びょうは危ないし、今ですらとれそう。風が吹くとあぶない」
すでに貼ってある他候補者のポスターと見比べながら、「かえって目立ってラッキーな部分もあるけど、明らかに不公平。ファイルが透明じゃないから見え方が鮮明じゃないし、いつとれてもおかしくない。選管には後からでもいいから増設してほしい」と話した。
過去には、2016年6月公示の参院選東京選挙区(改選数6)で、用意した30の枠が足りず、各地の選管がベニヤ板を急きょ継ぎ足して対応したケースもあった。
今回の都知事選では、前日ま…
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