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　国内こくない有数ゆうすうの観光かんこう名所めいしょである栃木とちぎ県けん日光にっこう市しの華厳けごんの滝たきに異変いへんが起おきている。迫力はくりょくある落水おちみずは見みるかげもなく、水流すいりゅうは乏とぼしく、岩肌いわはだが見みえるほどだ。年明としあけ以降いこうの降雨こうう量りょうは平年へいねんより多おおいのに、何なにが起おきているのか。

　華厳けごんの滝たきは「日本にっぽん三さん名めい瀑（めいばく）」の一ひとつ。落差らくさは97メートルで、水量すいりょうは上流じょうりゅうの水門すいもんでコントロールしている。通常つうじょう、観光かんこう客きゃくの訪おとずれる昼間ひるまは毎秒まいびょう1～2・5トンに調整ちょうせいしているという。

　だが、県けん砂すな防水ぼうすい資源しげん課かによると、年初ねんしょ以降いこうの放水ほうすいは平日へいじつは同どう0・1トン、土日どにちは同どう0・3トンに絞しぼっている。普段ふだんは幅はば7メートルほどの水流すいりゅうが一気いっきに滝たきつぼに向むかって落おちるが、現在げんざいの水量すいりょうだと水みずが風ふうに流ながされ、背景はいけいの岩肌いわはだが見みえるほどだ。

　展望てんぼう台だいで写真しゃしんを撮とる観光かんこう客きゃくも驚おどろく。愛知あいち県けん刈谷かりや市しから夫妻ふさいで来きた近藤こんどう耕こう市しさん（69）は「長年ながねん計画けいかくしていた旅行りょこうで楽たのしみにしていた。事前じぜんに水みずが少すくないことは知しっていたが、実際じっさいに見みると、びっくり」と話はなす。

　展望てんぼう台だいで写真しゃしん店てんを開ひらく男性だんせいによると、「毎秒まいびょう2～3トンはないと絵えにならない。ここまで水みずがないのはめったにない光景こうけいなので、珍めずらしがってくれる人ひともいるが、初はじめて来くる子こどもたちなどはがっかりしているようだ」という。

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