岸田首相に堂々と「再選望まず」 支持広がらない自民の地方組織
朝日新聞社による自民党の47都道府県連の幹事長アンケートでは、岸田文雄首相の総裁再選への支持が広がらない状況が浮かび上がった。記述欄などから見えてくるのは、国民の裏金事件への不信を払拭(ふっしょく)できない首相に対する不満だ。
党総裁の任期満了を迎える9月以降の岸田首相の続投を望まないとした5県のうち、岩手の臼沢勉幹事長の回答は最も痛烈だった。望まない理由について「(裏金事件が)党の問題であるとの認識が不足し、対応が後手に回った」と指摘。「党員党友が一致して総裁を支えようという状況になく、総理としても多くの国民の支持を得られていない」と記した。
静岡の相坂摂治幹事長は「支持率低迷が続き回復の兆しが得られていないため」と説明した。静岡では5月に党推薦候補が敗れた知事選があったばかりで、選挙の実務を取り仕切った幹事長としての危機感がにじむ。
記事後半で、47都道府県連のアンケート回答一覧を紹介します。
続投を支持した首相の地元・…
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