北陸が梅雨入り、「警報級」の大雨も 能登の被災者「衛生面が心配」
気象庁は22日、中国地方と北陸地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年に比べて中国は16日、北陸は11日遅い。1月の能登半島地震からの復旧・復興が続く北陸では災害が起きやすくなっており、自治体は警戒を強めている。
気象庁によると、前線や湿った空気の影響で、今後1週間程度は曇りや雨の日が多くなるという。北陸では6月23日は1時間の降水量が50ミリに達し、警報級の大雨になる地域もある見込み。同24日にかけても、激しい雨に見舞われそうだ。地震の影響で地盤が緩んでいる場所は、土砂災害の危険性が高まるおそれがある。(箱谷真司)
能登半島地震では、土砂災害が多発したほか、河川がせき止められたり堤防が被害を受けたりした。国土交通省によると、石川県内では土砂崩れが奥能登を中心に424カ所で確認された。
地震による地盤の緩みで、平時に比べ少ない雨で土砂崩れが起きやすくなっている。そのため金沢地方気象台は、揺れの強かった14市町について、土砂災害警戒情報や大雨警報・注意報を発表する基準を通常から2~3割引き下げ、早期の避難を呼びかける。
また、県の調べでは、土砂崩れで川の流れがせき止められる「河道埋塞(まいそく)」が20河川の計51カ所で起きた。応急対策工事を終えているものの、主要な9河川については、避難情報を発表する目安になる「基準水位」を暫定的に引き下げ、いち早く避難情報を出せるようにした。(土井良典)
梅雨入りと、その後に到来す…
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- 箱谷真司
- ネットワーク報道本部
地域経済、観光産業
![能登半島地震](https://www.asahicom.jp/topics/images/r_notohantojishin_660x370.jpg)
1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]